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82話。バスボム。



疲れた体を癒すには風呂だ。ゆっくりと湯船に浸かり、凝り固まった筋肉をほぐしたい。洗面台の下の棚を開けると、入浴剤が無かった。そういえば使い切ったんだった。


どうしても使いたいので、薬局に入浴剤を買いに行く。炭酸泉も良いが、バスソルトも良いな。全部欲しくなってしまう。


店に着いて入浴剤コーナーで悩んでいると、棚を挟んだ向こうから1組の親子の会話が聞こえてきた。


「あそこのバスボムカプセルトイやりたーい!おとーさん、おねがぃ!」


「いいぞ。お父さんと今日使おうな。」


「やったー!」


バスボムのカプセルトイか。それは欲しい。コッソリ棚の影から親子が店前でカプセルトイを回し終えるのを待ち、去ったと同時にそっと近寄る。ほうほう、魚のバスボムか。楽しそうなので回そう。


『ガチャガチャ…ポン!』


あれ?


出てきたカプセルを開けると、思っていたより巨大な青色のバスボールが出てきた。これはお得だ。早速帰って使おう。


家に颯爽と帰り、湯を入れながら風呂上がりのジュースを用意しておく。さあ入るぞ!体を洗ってバスボムと一緒に湯船に浸かると、シュワシュワと音を立てながらゆっくりと青色に溶けていった。


「………」


浴室にバスボムの香りが充満し始めたが、どうしてかな。どんどんお腹が空いてきたぞ。

完全にバスボムが溶けると、焼かれた青魚に大根おろしが添えられた皿のフィギュアが出てきた。


なる程。これは当たりだ!焼けた香ばしい脂の香り。そしてこの皿。これは秋刀魚の塩焼きだな!


謎が解けてスッキリしたので、青魚色の湯に肩まで浸かり、全身で秋刀魚の塩焼きを味わう。

あの親子も、今頃この香りで親子水入らず楽しんでいるんだろうな。


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