60話。可愛いくなるつけ毛!
薬局にマウスウォッシュを買いに来ただけなのに。『可愛くなるつけ毛!』というカプセルトイが店内に置かれているのを見つけてしまった。まつ毛をつける前と付けた後の、ビフォーアフターの写真が貼られている。
少し毛が長く増えただけで、人はこんなにも別人のように変わるのか。つまり、自分が装着してもそうなるのだろうか?試してみたい好奇心が抑えきれない!
周囲に誰もいないか、キョロキョロと確認する。よし、大丈夫そうだ。コソコソとズボンのポケットから財布を取りだす。回そう。
『ガチャガチャ…ポン!』
出たカプセルをササっと取り、ジャケットのポケットに突っ込む。さあ、急いで家に帰ろう。
いつもよりかなり早足で家に帰ると、早速洗面所に行き、ジャケットからカプセルを取り出す。
あれ?
出てきたカプセルを開けると、長さ10センチ程の3.4本くらいの黒い毛が出てきた。根本には何度も取り外し可能なゲルが付いている。見た感じ、まつ毛ではなさそうだが…。
『頭頂部に装着!アホ毛で可愛くなっちゃおう!』
なる程。頭からアホ毛が出ているのは可愛いのか。こんな可愛さを体験できるなんて。うん、これは当たりだ!
早速頭に付けて、友達の家に突撃してみると。指をさされて『お、おいっ!頭から触角生えてるぞ!黒光りぃい!!』なんて恐怖を浮かべた表情で言われてしまった。失礼な。




