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【完結】溺愛ってなんですか?平凡令嬢はただひたすらに見守りたい  作者: にむ壱
第3章 学園祭そしてさようなら
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学園祭:気になることがある

雪の結晶は、チェーンを付けて

アクセサリーやバッグマスコットとして使えるように加工ができるので

2人もそのように加工してもらった。

わいわいと騒がしいワークショップ会場をやっと抜け出した2人は

中庭のベンチで休憩をしていた。



「ねえ、リリーナ。あなた…休みの間に何かあった?

あなたの魔力がとんでもないことになっていると思うのだけど…」



メリンダがじーっとリリーナを見て言った。

その目線に、疑いを晴らすように慌てて答える。



「な、何かって…この間お話しした、レオン様が幼馴染だった事、

マリエナさんが来た事、くらいですが…ええ?ど、どうされたんです?」



「ふぅー、当の本人は全く気づかずね…」



正面を向き、おでこに人差し指をやるメリンダを見て

焦ったリリーナは尋ねた。



「私、さっきのワークショップで何かあったんでしょうか…?

スティックに魔力を流して、次に目を開けた時からみんなが

見てくるな…と思っていたのですが…」



「そうなのよ、みんなが目を見張るほどのことがあったのよ?あなた…

雪の結晶に変化する時に光るでしょ?あの色って、魔力測定と同じ原理で

紫の魔力量の私は、紫色に光ったはずよ。」



「はい、確かにそうでした。」



「リリーナはね、七色に光る白金。言うなれば…プラチナだったのよ。」



「プ…プラチナ?それって、魔力量の対象カラーじゃないですが…」



「そうなの、そこ。金→紫→青→赤→白→黒の対象カラーで考えて

もしあれを白と捉えるなら、赤の下、つまり魔力量が赤ちゃんレベルにまで下がっている

と言う事。」



「え!!!」



「でも、休み前に青に上がったし、急激に白に下がるとしたら大病を患うとか、

大怪我をするとかだけど、あなたは元気だし違うと思うのよね。

…だから、対象カラーに属さない新たな色って事だと思うの。それがもしかしたら

金よりも上なんじゃないかって思って…」



「そんなことあります?私の身体的には何も変化ないですし、金の特徴の”魅了”みたいな

特別な効果が周囲に起こっている様子もないですし…

直前に雪玉を作ってしまいましたし、もしかしたらあの時は気が乱れて、一時的に魔力が変になったのかもしれません…」



「…じゃあ、これに試しに魔力を流してみて?」



そう言い、メリンダはポケットから六角柱の水晶を取り出した。



「いつもコンディションをはかるときに使っているの。これで魔力量がわかるはずよ。

試しに私が先にやってみせるわね。」



そう言って、両手で水晶を包むと、目を閉じて深呼吸をした。

それに反応しで水晶はじわじわと湧き出るように紫色に変化した。



「紫色です…」



「…ね、こんな感じでやってみて」



そういって、水晶を預けた。

リリーナは渡された水晶を同じように両手で包み、

目を閉じて深呼吸をする。


じわっとした温かみを感じるようになった時

メリンダが口を開いた。



「青…だわね…」



リリーナが目を開けると、困惑した表情のメリンダが目に入った。

手に包んでいる水晶に目をやると、青白い光を発していた。



「ほら、ですから、あの時はたまたま不思議な色になったって事じゃないですか…。」



「そうみたいね…まあ、そうね。」



納得がいった表情ではないものの、結果が出ているので

それ以上は考えるのをやめようと吹っ切った様子で

水晶をポケットにしまうと、リリーナの方に向いて言った。



「はい、これ。お友達の証よ。」



差し出されたのは先ほど作った雪の結晶のチャーム。

薄い紫色に太陽の光が当たり、キラキラと輝いている。



「わぁ…嬉しい!嬉しいです…ありがとうございます!

…あの、実は私もこれ、メリンダ様にお渡ししようって思ってました。」



同じように先ほど話題になったリリーナのチャームも差し出した。

二つの雪の結晶がクルクル、キラキラと輝きとても綺麗だった。



「ありがとう。素敵ね…!」



お互いのチャームを交換し合った後、

まじまじと結晶を見つめる2人。



「メリンダ様のこれからの幸せをお祈りしながら作ったんです。

あ、もしかしたらそう言う想いが一時的に溢れて、不思議な色になったのかもしれませんね。」



「ふふ、だとしたら私はすでに幸せね。こんなに思ってくれるお友達がいるんですもの。」



「ふふ!私もです。」

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