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【完結】溺愛ってなんですか?平凡令嬢はただひたすらに見守りたい  作者: にむ壱
第2章 ウィンターホリデー
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帰宅そして鉢合わせ

帰り道。

そもそもレオンがなぜ、この地域に来ていたかを聞いた。


聞けば、元々はレオンの父親の事業の関係でこの地を離れたが、

それがやっと軌道に乗り余裕ができたので、この地に別宅を計画し

その打ち合わせのために来たのだという。


レオンの父とリリーナの父とは親友で、

『ようやくアイツと美味しいお酒を飲める』と喜んでいたそうだ。




「…だから、これからは、よくこっちにも来ると思うよ。特に父が。

俺もたまに連れ出されると思うから、その時はよろしく。」



「はい、もちろん!」



そんな話をしている内に、そろそろストークス邸のあかりが見えてきた。



「あ、アシュレイ兄にあいさつしようかな…

今いるかな?仕事?」



その言葉にリリーナの顔色が良くない方へ変わる。



「あ…の、実は行方不明…なんです。」



「え… … …

そうだった…んだ。嫌なこと聞いてしまったね…ごめん…」



レオンはあやまる以上の言葉が見つからず、

申し訳ない気持ちになりながら、黙って少し俯いた。



「でも、生きていると確信しているので、大丈夫です。

きっと帰って来られない理由がある、と私は感じています。」



その言葉に、やや前向きな考えだと知り、レオンの方も少し安心した。



「…そっか。早く帰ってくるといいね…」







「まあー、お久しぶりね、レオンちゃん!

すっかり大人っぽくなっちゃってぇ〜。」



「ご無沙汰しております。」



リリーナの父と母も懐かしい顔の訪問に喜んだ。



「お食事どう?せっかくだし…」



「お言葉はありがたいのですが、これから父と待ち合わせをしているので

遠慮させていただきます。父がこちらに訪問するのを楽しみにしていましたので

その時にぜひ、お言葉に甘えさせていただきます。」



「そうか、アイツと久々に語らえるのか、楽しみだ。」



その後、父母は部屋に戻ったが、話そびれたくつろぎの会のことを

話してからと、少しエントランスで立ち話をしていた。



「そうですか、もう今晩発っちゃうんですね。」



「そう。残念だけど、また遊びにくるよ。

ホリデー明けまで…しばらく時間が空くからさ、まあ

何か危険なことがないように祈ってるよ。

流石にいつものように助けに行くには遠いからね?」



「ふふ…わかってます!」



と会話を続け、ではそろそろ…といったタイミングで、

セラドが到着した。



「失礼する…」



レオンを凍りそうな目で一瞬見たあと、

スッとリリーナの方に近づき



「ただいま、リリーナ。」



そう言うと、彼の広い胸に彼女を引き寄せ

頭を包み込むようにふわんふわんと、なでた。



「お帰りなさい、セラド様!」



「… …」



彼の胸で普通に答えるリリーナを見て

レオンはとても驚いた。

セラドのことは覚えている、だがどうして

今のような状況になっているのかが、まったく理解できなかった。

ここは彼の自宅ではないが…?

ひとまず敵ではないことを伝えよう。とレオンは口を開いた。



「セラド兄…お久しぶり…」



「……!!レオンか!?」



セラドの冷たい目線は一瞬にして優しいものに変わった。

先程までは明らかに敵視だと、余計に感じさせられた。



「なんか…随分…仲がいいね…」



「そうか?これはいつもの挨拶だけどな…?」



「そうなんだ…」



レオンの中で色々と思考を巡らしたであろう、

少し黙り込んだあと、ふっと笑って言った。



「… 元気そうでよかった、その隊服、魔法騎士団だよね。

すごいよ。…仕事頑張って。」



「ああ、レオンも勉強頑張れ。君の魔法のセンスは突出しているから

きっといいものが得られると思う。」



「ありがと。

…じゃ、リリーナまたホリデー明けに。」



「はい。今日はありがとうございました。お気をつけてお帰りくださいね。」




挨拶をし、彼は帰宅の途についた。

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