表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
32/142

例の人の本性

その日の晩。

とある邸宅のとある部屋。





「…おかしい、うまくいかない…。」



小さなランプあかり一つの、薄暗い部屋の中で

分厚いノートを見ながら

イライラした様子で爪をかむのは、マリエナ。



学園の可愛らしい様子とは真逆で、眉をひそめてノートを見ている。

そこにはびっしりと文字やら矢印やらが書かれてあり、そこにまた

何かを書き加えている。



「何かが狂っている…」



彼女はノートの初めの方に、荒々しくページを戻すと

ひとつひとつ確認するように、指でなぞった。



「ユーストスはメリンダへの好感度を下げて、確実に私に気持ちを向けられた。」



少し下に指を移し、トントンとたたいた。



「だけど…ヴェクトルの好感度が上がりにくい。

彼の用心深さのせいでうまく入れていないのかしら…」



さらに斜め下へ指をスライドさせると



「レオンはやっと条件をクリアしたけど、進みが遅い。お姫様だっこのために

何度トライした…?」



「魅了を常時発動…してるのよね?…ユーストスにはしっかり効いているけど

ヴェクトルはたまに剥がれているし、レオンなんて数分しか効かない。

もう…どうなってんの!?」



ノートの指を右へスライドさせる。

”メリンダ”と書かれた部分へと。



「それと一番不思議なのはこれ…

悪役令嬢じゃないの?攻撃が甘すぎて私の好感度が上がらないじゃない。

何が好きで自作自演なんてしなきゃいけないの…面倒だわ…!」



そして右上を見上げて思った。



「…あとあの子…。…記憶にないのよね…」



マリエナはペンを持ち、新たなページをめくると

何やら手早く書き始めた。



「恋愛って難しくない?ヒロインは無条件に愛されるようになってないの?

…もう一度記憶を辿ってプランを練り直さないと…」

第1章おしまいです。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ