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メリンダの真の秘密

「リリーナ。これから言うことは、信じられないと思うけれど

全て本当の話よ。」



「わかりました。心して聞きます。」



ややパリッとした空気に変わったのを感じた。

リリーナはお菓子に伸ばした手を収め、

しっかりと聞く姿勢になった。




「私は、メリンダとして生まれて16年。

…だけど、ここに生まれる前の、別の世界で生きていた記憶があるの。」



「…!」



リリーナの目が開くのを見ながらも

メリンダは小さくうなずき、話を続けた。







こことは違う文明がある別の世界。

そこの私は、今よりずっと年上で

毎日決まった時間に、決まった建物に行って

長い時間仕事をしていたわ。


流石に嫌な気分もたまったから

息抜きのために恋愛ゲーム…うーんと

演劇のストーリーを小さな箱で楽しめるもの、

とでも言おうかしら…それを始めたら、

見事に心を奪われて、その世界観にどっぷりとハマったわ。


〜〜


王立魔法学園に入学する『ヒロイン』。

そこで出会う『王太子』やその『幼馴染』をはじめとする

素敵な男性たち。

それをよく思わず、虐げてくる王太子の婚約者である

『悪役令嬢』。


ヒロインは悪役令嬢の嫌がらせにも屈せず

男性と愛を紡ぐ。


最後は悪役令嬢を追放し

意中の男性とハッピーエンド。


〜〜


大まかにいうと、このような内容ね。



何度もストーリーをなぞることができるのだけど、

途中のヒロインの行動によって、

結ばれる男性も、ストーリーも変わるの。



ストーリーの最中に

見せ場となるシーンがいくつかあるのだけど

特別に、とても綺麗な絵で見られるのよ!



それが、「スチル」。

私はスチルを見る為に、何度も繰り返しゲームをしていたわ。



それから、起きている間はゲームをするか仕事をする、という日々を過ごしていて

ある日、とんでもなく眠たくなったの。

流石にそんな生活をしてたら、疲れも溜まるわよね。

だから、少し寝てからまたゲームをしようと寝たわ。


そうしたら…



こっちで、5歳のメリンダとして目覚めたの!





初めは夢かと思っていたわ。

だけど…私の名前が、メリンダ・ローズ・ウォーレンと知ってからは確信した。

私は『悪役令嬢』と同じ名前。


そして、のちに婚約したのは、『王太子』ユーストス。

王太子の『幼馴染』ヴェクトル。

魔法学園で出会い、金の魔力量を誇る『ヒロイン』、マリエナ。


あと何人か、ヒロインと恋愛する対象の男性がいるんだけど……

ちょっと曖昧になっているわ。





「…と、ここまで話してみたけど、ついていけてるかしら…?」



口をぽかんと開けて、絶句しているリリーナを見て

心配そうにメリンダは顔をかしげる。

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