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衛星軌道のツウさん  作者: さちうめ
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今日も突拍子の無い電話がかかってくる 第1話:ドローンの活用について

2018年1月3日の朝9時、

少し遅めの朝食を済ませ2階の自分の部屋の

布団に腰掛けてスマホをいじる。


高校の授業が始まるまで、あと1週間。

1年生なので未だ受検勉強って事も無い。


そんな時にスマホに着信が。

ツウさんだ!


「やあ、元気かい?

 FacdTime(テレビ電話)に切り替えて良い?」


スマホの画面一杯にツウさんの顔が映し出され

少し関西なまりの有るイントネーションの

元気な声が飛び込んでくる。


「ドローンってあるでしょ、

 あれが頭上30センチぐらいを飛んでたら

 風呂上がりに髪の毛を乾かすのに楽じゃない?

 もちろん温風機能を付けてさ。

 今の寒い時期は外出先に温風機を連れて行けるね。

 夏はプロペラの風だけで涼しいよ。」


ツウさん・・・アイディアは良いけど

温風機能て数分もバッテリーが持たないよね。と、僕は感想を述べる。

ツウさん自身も話しながらそれを感じたらしく

話のテンションが少しトーンダウン。


画面一杯に映っていた顔も

スマホを机上に置いたらしく宇宙船の内部が見てとれる。


うん、宇宙船っていう事になってる。

どうやらツウさんは地球の衛星軌道上にある宇宙船に居て

ちょくちょくスマホに電話をくれる。

でも、そんな名前の宇宙飛行士をネットで調べたけど居ない。


なのでその件は根掘り葉掘り聞かない。

たまに

「いやぁ〜急に太陽フレアが発生して身体に悪い電磁波がワンサカやってきた。

 急いで食料庫に隠れて食糧をバリア代わりにしたよ。」

「この前、宇宙ステーションとドッキングして酒盛りしてきたよ。」

みたいな宇宙ネタをぶっ込んでくるが、

大変だったね〜程度で軽く流す。


こんな少し変なところも有るけど

僕はツウさんとの電話が楽しいので、関係を悪くするような事は言わない。

急に電話がかかってきて突拍子も無い話を聞いて笑っての日々は僕の宝物だから。

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