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明神の次は大魔縁!!

こちら、前半は将門視点になります(ウェイトレス風)。なんで平安の人間がピンポンとかガッツポーズとか知ってんだよというツッコミは無しで。

タイトルだけ見ると話の進みが速いと思う人もいるだろうが、

まずはこのお茶でも飲んで落ち着いて欲しい。


大体タイトルでネタバレしているようなもんだが、

お茶菓子も食べて落ち着いて欲しい。


やあ、俺だよ。やたら首が飛ぶことに定評のある親皇将軍だよ。

誰だ今バカと言った奴。斬首したろか。

俺は今森田なんとかっていう奴の家で、

優雅に煎餅食いながら絵本読んでいるところだ。


あー、来ないかなぁ皆。

…道真は来なくていいけど。つーか来ないで欲しい。

誰の所為で怨霊になったと思ってるんだドチクショウ。


と思いながら質問攻めされて煎餅食って絵本読んでるよ。悪いか。


「で、何の絵本読んでるんですか?」

「因幡の素兎」

「なんつー本読んでるんだ…」


面白いけどな。


「というか探しに来ないんでしょうか…」

「んー探してくれてると思う。でも道真は来んな」

「道真公嫌いなんですか?」

「ダイッキライ」


アンナヤツダイッキライ。シネバイイノニ!!

…って、もう死んでるか。


「そうなんですか…では崇徳院は?」

「あの人は優しいしいいよ! うん!」


崇徳院。直接関係あるといえばそうでもないけど、

同じ怨霊としては結構仲良くしてもらっている。

から、好き。いや、恋愛感情は無いけど。


──


「皆何処ー…?」


辺りに誰もいない、この場。

僕がいくら言っても伝わらない。だって見えないからーあっはっはっはっは。

はーぁ、笑えない。


将ちゃんもとい将門がどっか行ってから数時間。

菅公もどっか消えちゃって崇徳寂しい。


数分後、適当に飛び回ってたら将ちゃんの気配がした。

気配のするほうを辿っていくとそこには…


「あ、家がある!!」


家があった。

あぁでもどうしよう。怖い人だったらやだなぁ。

将ちゃん酷いことされてないといいなぁ。

逆に将ちゃんも酷いことしてないといいなぁ。


「いいや、入っちゃえ!!」


菅公が見つかるまでは此処に滞在。いざ行かん!!

…うん、行こう。


表札には“森田”の字。

へぇ、森田さんかぁ。


ドキドキしながらピンポンを鳴らす。


ピーンポーン


「うん…ピンポン鳴らせって教わったもーん…」


奥から足音が聞こえてくる。


「はーい」


出てきたのは…女の子。


「…あの、どちら様で…?」

「あーっ!!」


もう一人の声がした。

これは紛れも無く首が飛ぶことに定評の以下略。


「院様ああああぁぁぁああぁあああぁぁあぁぁぁぁっ!!」

「えっこの人が!?」


女の子は随分と吃驚している様子。


「よかったー! 僕一人になっちゃったからこれからどうしようかと…」

「俺も考えてた!! つか道真は?」

「どっか行っちゃったー…」

「…っしゃあっ!! くたばれ道真!!」


なんかガッツポーズとってるんですが。いや嫌いなのは知ってるよ…知ってるけどさ…


「えーとじゃあ貴方が崇徳院…ということで宜しいんでしょうか」

「はいそうです」

「えーとそうなると、“山ほど”質問したいことがあるんですけど」

「答えられる範囲でなら答えるよー?」


質問の内容によるけど。


「えーとまずは…漢字読めますか?」


読めるよ!!

其処の童顔チビの首切りバカと同じにされちゃたまんない。


「読めるよ!! 将ちゃんじゃあるまいし!! 百人一首に和歌も載ってるよ!!」

「俺がバカだって言いたいのか!!」

「いやまぁそうですけど…っていうか将門さんはバカでしょうが」

「後世の人が勝手に付けたんじゃね? とか思ってんじゃないだろうね!?」

「バカじゃねえし!!」

「すいません思ってました」

「僕めちゃめちゃバカにされてない!?

 将ちゃんがバカだから僕までバカ扱いされてるじゃん!!」

「知らねーし人の所為にすんな豆腐!!」

「なんだってぇ!?」


…あれ?

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