暇
人は休みがあると怠けてしまうものだ。
「冬休み入ったぞ…」
「して、課題は?」
今回は「私も面白半分(笑)で学校行ってるので手伝えませんよ☆」と、
よしおちゃんビームという名のウインクをする大納言。
「えいっ!よしおちゃんビーム!」
「うわっ…」
2連発。ドン引いた。大納言は何事も無かったかのように机に向かっていった。
「取り敢えず私の目標は年内に全て終わらせることですから」
黙々とペンを動かす大納言。
大納言には全て終わらせるまで休まないという思いがあるらしい。
「…ふふ…古代人の本領発揮ですよ…うふふふふ…」
なんか言ってたけど取り敢えず流しておいた。
─
「…さて、暇だな」
広さんが頬杖をついてた。
遊び相手がいないというのがものすごく退屈なんだろうね、
今にもほっとけば寝てしまいそうな顔をしていた。
「3人抜けるだけでこれほどまでに暇になるとはな…」
「まあこんだけ人数いたらな…」
広さんと早良君は超絶暇そうだった。
でもその輪の中に入る勇気が僕には無かった。
僕まで退屈になったらどうするんだ。
守さんや将ちゃんに至ってはもはやそこら辺で寝ちゃってるし。
菅公は携帯という名の文明の利器をいじってるし、
マキさんは携帯ゲーム機に熱中してる。
僕はどうすればいいんだ。
携帯も携帯ゲーム機も無く、
「どうすればいいか」ということだけを考えている僕はある意味暇ではない。
その上眠くも無い。こりゃ参った。
…あ、でもテレビは取られてないのか。
テレビには「ヘッドホン」と書かれていた穴があり、
ヘッドホンを繋げた。
そして大好きなドラマを見て僕はもう暇じゃない!万事解決!!
その後僕は自分の世界に入っており、
誰かに叩かれるまで自分が呼ばれていることに気が付かなかった。
広さん=広嗣 守さん=守屋
将ちゃん=将門 マキさん=真備




