二週間前から始まった災難
あぁ、えっと、あれは今から二週間前から始まった。
この時神棚からは特にこれといった異変のようなものは感じなかった。
おぉ、名前を言うのを忘れた。俺は森田雄也。高校二年生。
因みに妹の名前は森田咲野。中学三年生。
恐らく婆ちゃん譲り…だと思うが、俺らはどうやら霊感体質らしく、
兄妹揃って普通では見えんものが見えるらしい。
…例えば、神様とか、幽霊とか、妖怪とか。
婆ちゃんも若い頃は見えていたらしい。今は感じすらもしないということだが。
…つか、親は見えてたんかな。見えてねえだろうな。
「あのさぁ、お兄ちゃん」
咲野の声が奥から響く。台所の方から。
「なんであたし達はお婆ちゃんの神棚丸ごと貰ったんだと思う?
…っていうか、なんでお婆ちゃんは神棚を丸ごとあたし達にくれたんだと思う?」
こっちが聞きたい。
「知らん。そういうお前はどう思うんだ?」
「あたしは…いや、うん、ごめん、あたしも分かんない。」
だろうな。
「それは婆ちゃんだけが知っていることだr──」
ドシャッ!!
「「!?」」
なにかが うえから ふってきた! ▼
「何だ!?」
「…人の形してるよ!?」
「え!? 人!?」
どうする?
▼ はなしかける
たたかう
にげる
「…いっつ~…ちっきしょー…」
しゃべった! ▼
「喋った!?」
「あ…あの…どちら様で…?」
「あ? …あ!? 何処だ此処!!」
俺らん家だよ!!
…と、言いたいところを我慢する。ちっきしょーはこっちの台詞だ。
「俺らん家だよ!! つーかあんた誰だ!!」
あ、言っちゃった。
「マジか!! ってかお前こそ誰だ!!」
「ちょっと二人とも落ち着いて!!」
咲野が仲裁に入る。
「…良いだろう、見ず知らずのあんたに名乗ってやる、俺は森田雄也だ。」
「これってあたしも言った方がいいよね? あたしは森田咲野。」
「ふーん…雄也に咲野、か、いい名前だなぁ!」
何様だこいつ!!
「つかあんた誰だよ!!」
「言ってもどうせ信じないから言わなーい」
なんて奴だ!!
俺らはちゃんと名乗ったのに!!
「わ、分かった、分かりました、信じます、信じますから!!」
「…お兄ちゃんのそういうところが信じられないんじゃないの?」
マジか。
「言ったな? 信じろよ? 絶対だぞ?」
「分かった、信じます、信じますから早くお名前を!!」
「──俺は、明神…もとい、平将門という」




