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幼児実体化計画

「…つーか、よく太らないな」

「あーそれ前にも言われたけど、霊体だから太らないんだよなー」


…俺はそんなこと言った覚えが無いから、恐らく咲野に聞かれたんだろう。


「…なぁ」

「んー?」

「幼児は実体化って出来ないのか?」

「出来ない。つーか幼児じゃない」


きっぱりと答えられた。あとお前はどう見ても幼児だろ…


「…因みにあとの二人は?」

「出来ない事も無いけど面倒」

「しても大して面白くないからなー」


最悪。特に前者が。


「面倒って一番駄目じゃないですか」

「面倒なもんは面倒なんだ、それに我は外に出ない」


出ろよ!! 最悪だなこの天神!! アホか!! こいつただの引きこもりじゃねえか!!


「僕もやろうと思ったこと無いからなー…やれるか分かんない」


それってどうなん?

大魔縁様なら出来ると思いますがね、俺は。

それはともかく。


「じゃあ幼児に叩き込んでやったらどうです」

「幼児じゃねえッ!!」

「黙れ幼児!!」

「まぁまぁ…しかし、叩き込めるかどうか…」


何か不安な点でもあるんだろうか。いや、めちゃめちゃあるのは知ってるんだけど…


「2つ不安な点がある」


そうなのか。どういうことだ。いやまぁめちゃめちゃあるのは…以下略。


「1つは、こいつは根本的にバカだ。」

「バカ言うな主上萌えの分際で!!」


何言ってるんだこいつ。つーか主上萌え…?


「2つ目は、こいつは我のことが大嫌いだ。我の言うことは全く聞かないと思われる」

「あぁ…」


確かに、道真公が来てから幼児はずっと機嫌悪い方だし、

梅野郎だの主上萌えだの死ねだのずっと言っている気がする。


…此処だけの話、実はこの幼児、道真公に向かってラリアットかましてたんだぜ…。

ちょっと目の前の光景を疑っちまった…俺…目可笑しくなったかな…疲れてんのかな…。


「どんくらい嫌いなんですか」

「あいつは真顔且つ無言で我に向かってフィヨルドなるものをかましてくる。

 それくらい大嫌いらしいが。実際はどうだか。」


フィヨルドって。


「だから院様の方が良いんじゃないかな」

「成程」


上皇サマの言うことは大体素直に聞いていた気がする。いやそうでもないかもしれないけど。


「えーでも僕やったことないよ?」

「じゃあ当たって砕けろってやつですね。頑張ってください」

「頑張れ」

「えー…」


なんで上皇サマは嫌そうな顔をしているんだろうか。悪い話ではない気がするんだが。

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