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一日の幸せ  作者: RYUNA
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美形先生

第3話「美形先生」


期待と不安を胸に新しいクラスに入った竜華たち。

そこで待ち受けていたのは…なんと美形の先生だった。



あの後急いで体育館から教室に走ってきて私たちはすっかり息が苦しくなっていた。

元々運動が得意じゃない私は2人よりもすごく呼吸回数が多いような気がする。

とりあえず、目の前の扉を開けたらとうとう新しいクラスに出会えるんだよね…よーし…


ガラガラガラ…


教室に入ると同じクラスのみんなは前後左右または席を移動して友達とおしゃべりしていた。

知っている子もいるけど、知らない子もたくさんいてやっぱり少し不安が残る。

とりあえず私たちは指定された席に座ることにした。


「あ~やっぱ2人とはずいぶん離れちゃうんだな…」


残念だな~と思いながらもぐるりと教室を見渡してみる。

クラス数が多いからか1クラスの人数が小学校の時より少ない気がする。

教室も少しだけ広いし、前にも後ろにも黒板がある。

改めて小学校とは違うな~と実感することが出来た。

ふと隣の席を見てみると、優輝と同じくらいかそれより背の高い男子が必死にノートに何かを書いていた。

何を書いてるんだろう…と思いながらチラッと見てみると、必死に筆箱の中身を取り出し始めた。


「……チッ!……」


全部取り出した所で小さな舌打ちが聞こえて少しビックリした。

消しゴム探してるのかな…

そう思った私は鞄から筆箱を取り出してさらに中から消しゴムを取りだした。

そしてそっと机の上に置いてみた。


「…………………」


あれ?反応がない…もしかして消しゴムじゃなかった?

人見知りはいけないと思ってちょっとだけ頑張ったのに……

そう私が焦って混乱していると隣からぶっきらぼうな返事が返ってきた。


「サンキュ………」


少し投げやりながらもしっかりとこちらを見て言ってくれた。

そしてノートに消しゴムをこすっていた。

よかった…消しゴムであってた…

私の中にドッと安心感が流れてきた。   ガラガラガラ


「はいはーい席についてね~」


突然教室のドアが開いて女性の声が聞こえてきた。

そしてそこから現れたのは…


「私は三神裕子みかみゆうこ担当教科は国語です。今日からこの1年C組の担任になりました。」


すごく綺麗な先生だった。

小学校の時は言っちゃ悪いけどおばさんやおじさんしか居なかったからすごくビックリした。

見た感じは20代前半に見える。こんなに若い内から教師になれるんだ…


その後、三神先生から中学校のきまりと授業のやり方などを説明して貰い今日は終わった。

明日からさっそく授業がはじまる。ちょっとワクワクしてきたな…

帰りの学活をしてみんなで挨拶をして生徒達が教室を出て行く。これは小学校の時と変わってないね。

鞄の整理をしていると貴ちゃんと優くんが私の所にやってきた。


「竜華、早く帰ってみんなであそぼう!」


開口一番に貴ちゃんは遊ぼうと言ってきた。

実は帰ってから勉強とかしたかったんだけど、せっかくだしいいよね。


「うん、いいよ。誰のお家で今日は遊ぶ?」


「貴ちゃんの家で遊びたいな」


私の問いかけに答えたのは優くんの方。

まぁ基本いつも貴ちゃんのお家で遊んでるしね。落ち着くんだよなぁ…あの家。

とりあえず遊び先が決まったところで私たちは帰路についた。


明日から授業かぁ…ちゃんと勉強とかついて行けるかなぁ…


第3話「美形先生」でした。

つか先生の出番少なっ!!


それよりもいきなり主人公にフラグの予感…

消しゴムでの出会いかぁ…なんか新鮮だな…

この2人に進展はあるのでしょうか…

まぁそれは私の手によってどうにでもなることですが(・ω・)



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