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一日の幸せ  作者: RYUNA
17/19

新たなる事実

体育祭の本番の日。

そして発覚する新事実。

--------------


私・・・やっぱり・・・


彼のこと知ってるような気がする


--------------












「あ・・・暑い・・・」


今日は体育祭の本番。

そんな日に限って雲1つ無い快晴、猛暑。

朝でこんなに暑いのならお昼はどれだけ暑いんだろうと思った。

競技場に入ると既に何人かの生徒が各クラス決められたベンチに座り、始まるのを今か今かと待っている。

荷物を置いて持ってきておいた日焼け止めを塗ろうとするとポケットの中の携帯がブルブルと振動してメールが来たことを私に教えた。


「誰からだろ・・・」


パカッと携帯を開けて受信ボックスを確認。


From 五十嵐君

Sub (non title)

----------------

今日体育祭なんだろ?


ジェイクと一緒に来てるから何か

あったら知らせてくれ。


頑張れよ。(・ω・´)

----------------


「クス・・・五十嵐君ってこんな顔文字使うんだ・・・」


なんだか以外で思わず笑みがこぼれてしまった。

ハッとして周りを見回したけど誰もこちらを見ている者はいない。


「あー・・・危ない・・・」


携帯の画面見てにやけてる顔なんて絶対に見られたくない。

急いで指を動かして返信メールを送った。


To 五十嵐君

Sub Re:

----------------

ありがとう。

途中でこけたりしても笑わないでね

(・ω・`)


----------------


パタンと閉じて競技場を見つめる。

まだ開会式が始まるまで20分もあるから今のうちに日焼け止めを塗っておこう。

とりあえず塗れるところは塗り終わって片付けているとまた携帯が振動していた。

携帯を触ろうとしたところで自分の手がぬるぬるしていることに気づく。

仕方ないからそのまま開いた。


From 五十嵐君

Sub Re:

----------------

契約者のくせにこけてどうすんだ・・・


体育祭終わったら近くの公園に来て

くれ。

例の服が出来上がったらしい。

----------------


「結局作ったんだ・・・」


例の服というのは異界の守護者として活動している際に着る服のこと。

ことのきっかけは私。

自分がこんなことをしているのがばれたらどうしようと不安がっていたらジェイクがじゃあ何とかしましょうと言ってくれたのである。

とは言ってもただ専用の服を作ってくれただけなんだけど。

その服は族種の力を解放すると自然に着替えがされるそうで。

なんともハイテクな機能だなと思う。


分かったと了解のメールを送って再度携帯を閉じた。




競技場に集まって整列をして。

準備体操もして前で生徒代表が選手宣誓をして開会式は終わった。

今は100m走と奥の方でハンドボール投げ、端っこの方で走り高跳びが行われている。

私はと言うとベンチの方で花音ちゃんとおしゃべりをしていた。


「ねぇねぇ、次神風くんが走る番だよ!」


「うん?」


そう言われて視線を下におろすと優君がスタートラインに立っているのが見えた。

よーいという先生のかけ声で構えてピストルの音と同時に走り出す。

彼は風のように他のクラスの子を追い越して一番最初にゴールを決めた。


「わぁ~やっぱ速いね!そして大人気だね。」


あははと言いながら花音ちゃんが指さした方向を見てみると優君にメチャメチャ手を振っている女子の大群がいた。

だが優君はそちらに気づかず私たちの方に手を振ってきた。

私は花音ちゃんと一緒に手を振りながら女子の大群の方に指を差して彼に教えてあげた。


「あ、優君いまうわぁ~って顔したね。」


「ホントだすごい顔!」


その後、30分ほどして顔を真っ青にした優君がため息をつきながら帰ってきた。



午前の部はあっというまに終了して今は昼食の時間。

私は手早くご飯をすませて公園の方に急いだ。

みんなに何かあるのかと聞かれたけど上手くはぐらかして抜け出してきた。

競技場のすぐ裏にあるUFOの滑り台が特徴的な公園。モチーフは宇宙らしい。

そこのブランコがある辺りに2人の人影を見つけた。


「ごめん!待った?」


「いえ、大丈夫ですよ。こちらこそ急に呼び出してすみません。」


小走りで駆けつけると五十嵐君とジェイクが私を待っていた。

体育祭の途中でお昼の休憩時間に少し来てくれと呼び出しを受けたのだ。


「ところで、重要な話って何?」


「お前のことをずっと付け狙ってたヤツのことが分かったんだ。」


「え・・・」


私は目を見開いた。

ここ最近ずっと感じ続けていた不快な視線。

様々な手段を取って調べてきたが特に情報もなく私は諦めかけていた。

なのにこの2人はまだ調べてくれていたのだ。


「調べてくれてたの・・・?」


「私たちとしても気になりますからね。それに仲間の安全はリーダーの私が保証しないといけませんから・・・」


そう言ってニコリと笑顔で答えるジェイク。

五十嵐君の方もにやりと笑ってこちらを見ていた。


「相手は国の秘密精鋭部隊の一員でした。」


表情を真面目に戻してジェイクは告げた。


「精鋭部隊・・・?」


「まだ実態は分からないが特殊な力を持つ人間が集められているらしい。」


「それって、まさか・・・」


「たぶん集められてるのは俺たちと同じ契約者だ。」


一瞬息が止まりそうになった。

私たちと異界をつなぐ小さな主従関係。


国がそれを知っている・・・?




視点を統一できなくなりました。うわぁ~

あれ?体育祭の午後の部どこいった?て感じだけど次の話でちゃんとやると思うよ~リレーが主役なんだよ主役!


新事実、国が族種のことを知っている・・・?

ぱっと思い浮かんだことです。行き当たりばったり(笑)

ここから展開が急に速くなります・・・っていつものことか。

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