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きせつのきらきら

作者: ほっきょくせい


はるのあさ さくらのかおり きらきらひかる

こぐまはぴょんぴょん はねて くんくん はなのにおい

ことりがちゅんちゅん うたうたい

しっぽふわふわ くるくるまわる

みずたまり ぽちゃん! はねて びっくり

でも くるくるまわる足どりで

ひそかに はるかぜ ふいていく


なつのよる ほたるぴかぴか 川べのせせらぎ

こぐま そっと水面に手をのばす

ひとつ おおきなとびはね ぱしゃん!

体ぬれて ふん…とつぶやく

そよそよ夜かぜ 胸がきゅうっとなる

でも 水の光がゆれるたび

少しだけ 心の奥があたたかくなる


あきのゆうぐれ 落ち葉ふかふか 道をころころころ

りすやうさぎ わっ!とびっくり

すぐにわらって なかよくなるけれど

どんぐりをとられ おこりんぼ! むっとする

ゆうやけが森をあかくそめ

かげが長くのびる

ひとりである胸のおく ほのかなさびしさ

ふわり 光の粒のように ちらちらり


ふゆのあさ 雪のうえ そろりそろり

ざくざく、雪をふみ わくわく 心はずむ

でもころんで 雪にうずもれると うぅ…

静かな雪の森 光ふわり 風そより

胸の奥のさみしさに そっと寄りそう

立ち上がり ゆっくり歩きはじめると

光や風が 小さな手のように せなかをなでる


よっつのきせつ どれもきらきらと光り

こぐまの一日 一歩ごとに

ぴょん ふん ざくざく ひびく

胸のおくのさみしさ わくわく そっとゆれる

ひとりで森を歩くこぐまは

光や風やほたるのささやきに耳をすませ

ひそやか 幸せかんじます

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