1話 戦争の開始
謎の艦隊と人類の戦争が始まった
生き残るための会議を行う
時は21世紀後半、先の大戦から長い月日が流れ、平和が訪れていた。そんな時代では軍備も国の象徴や災害救助、国交の証となりつつあった。そんな軍事力がまた戦争に使われることとなった。
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「艦長!前方に謎の艦影が!」
「何!?」
その瞬間艦艇の警報が鳴り響いた。
「飛翔体確認、謎の艦船からです。」
「全艦に通達、謎の飛翔体発見 対空開始、その後未確認艦船に対し攻撃開始せよ、おそらく最近多発する撃沈事件関連だろう。」
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フランク沖合での航海中のフランク第一艦隊と謎の艦隊との海戦が勃発した。
フランク海軍は奮闘したが、主力の戦艦ド・ゴール、ナポレオン、空母カンパネルラが撃沈、その他巡洋や駆逐艦にも多数の被害があった。
急に現れた謎の艦隊の被害はすでに複数見つかった。そのための会議が今始まる。
「国際協調組織代表、ユーフラテス共和国のカルネ・シャルルです。今回の議論は最近発生している未確認艦隊の対応についてです。」カルネ代表からの発議から会議が始まった。
今回の参加国は、大零帝國、アルノーイーリッヒ共和国、フランク共和国、ベルテルテ王国、ティルピッツ共和国、ユーフラテス共和国、そして我が国、ポレート連邦だ。主要7カ国のみの参加の理由は、発展途上国には軍事関係での負担を避けたいという思惑からとなっている。しかし、フランクは主力が沈んだためある意味6カ国での対応ということになる。
今回の会議では、被害の確認、敵の推量、対応策の詮索の予定である。
「現時点での被害は、漁船が約23隻、旅客船が9隻、軍所属艦船は15隻の沈没と25隻の中破以上の被害が出ています。現時点で発覚してるのは中規模艦隊が数箇所で発見されています。そのため、敵艦隊を殲滅する作戦をたてます。」
〜議会中略〜
「今回の議決では、大零帝國第一艦隊、アルノーイーリッヒー海軍艦隊、フランク海軍艦隊欠員、ベルテルテ海軍第一艦隊、第二艦隊、ティルピッツ海軍第一艦隊、ユーフラテス海軍第一艦隊、ポレート連邦国海軍第一艦隊、第二艦隊の艦隊を各地点での敵の殲滅を目的とやっていきます。以上で、今回の議会を閉会いたします。」
閉会の後、各国の代表者が離席し、その場を後にした。
「あの、ルッペさん!」
大零帝國の代表姫乃零のようだ、彼女は若いながらも国の外交官代表として動いている。
「どうかしたのですか?」
「戦役でうちの艦隊と貴国の艦隊の連合艦隊となるので挨拶にと。」
「これはどうも丁寧に、よろしくお願いします。」
それぞれの艦隊陣容はこうだ。
主艦隊:連邦第一艦隊・帝國第一艦隊
遠方援護:連邦第二艦隊・アルノー第一艦隊
別:ユーフラテス第一艦隊・ベルテルテ第一艦隊
別:ベルテルテ第二艦隊・ティルピッツ第一艦隊
の陣容だ。
海洋国としてこの二つの艦隊が選ばれた。
「主艦隊同士、共闘しましょう。」
「はい、足を引っ張らないように頑張ります。」
これから始まる戦争、どうなるのやら。