第7章 魔物について
魔物とは、野生生物のうち、魔法を扱うことができるものを指す。厳密には体内に魔石がある生物を指すが、基本的にほとんどの動物が魔物と認識されている。
魔物は主に5種類に分類され、魔獣・ドラゴン・甲殻種・水生種・モンスターに分類される。哺乳類の特性を持ったものが魔獣、爬虫類に似た特性を持つ動物はドラゴン、外骨格を持っているものを甲殻種と分類している。水生種は身体的特徴が魚類に似ている者を指すが、水中で暮らす魔物のみを指す言葉ではない。上記以外の存在はモンスターに分類され、冒険者ギルドにより、それぞれの種族ごとに危険度ランクが定められている。
魔物も他の動物と同じように食事をし、つがいを作って繁殖する。しかし、モンスターは特殊な体の構造をしているものが多く、生物的な特徴が存在しない種も多い。モンスターは魔素溜まりと呼ばれる魔素濃度が高い地域を好む傾向がある。一説には、モンスターは体の大部分が魔素によってできており、生命活動にも多量の魔素を必要とするという。その証拠に、モンスターの体内には巨大な魔石が存在する場合が多い。
魔法を使う魔物は人間と同じように、魔力の暴走を起こすことがある。魔力の暴走を起こしたモンスターは総じて『ブレイクモンスター』と呼ばれ、危険度は1~2段階ほど上位のものとして扱われる。