第62話 時の監獄 4
「なあガイア、お前は【真実の愛】
とか信じるか?」
坂本が最もらしくないセリフをいい
ガイアですら驚き
「あんた頭大丈夫?」
「病院紹介しようか?」
「好きな存在が消滅して
巡り会えなくなっても愛せるのか?」
「そんなもの消滅しようが
探し出して髪の毛一つからでも
強引に蘇生して捕まえるに決まっている」
「そうか、お前は強いな!」
★☆★☆
ガイアは戦闘中に意識を失っていた様だ
昔の夢を見るとは・・
■■■にまた助けられていた!
イメージとしては私を抱きかかえ
跳躍の繰り返し
追い詰められるのをギリギリで
回避している形
失点が増え時間の支配権が奪われる
たびに無限に
拘束時間が増え続ける!
■■■は不謹慎だが初めのうちは
ガイアさんとの共同作業は
嬉しくてしょうがなかった!
好きな方との作業とか初めての経験
時期に追い詰められての逃亡も
イメージはデート感覚だった!
だがガイアさんが疲れ果て
やつれていくのを見ると
胸が締め付けられる!
【自分は無力だ!】
この状態を【挽回する力】もない!
イレギュラーの最初に逃亡した
坂本には何も期待はしていない!
時間を止められて剥製の様にされる
ガイアを想像すると恐ろしい
というか存在意義や自身の喪失
行動の核の喪失にすらなりかねない
ほど根を張っている
この先の道はディストピアそれを
遅らせる努力はしているのだが!
★☆★☆
常識的には見捨てるのが正しい
坂本はそう思うが、
ガイアを避けてのクリアとか
【敗北宣言】ではないか?
ビックバンや肘うちの2発のお礼もしていない
俺は器の小さい人間だw
魔王時代の長年のお礼も返していない!
生涯をかけて嫌がらせしておもちゃにする
計画をあんなものに邪魔されてなるものか!
時間を操れ戻せる存在に対して
対策は立てたが・・・
【確実に犠牲は必要になる】