第31話 地方領主 大魔族イーリス
公爵は、爵位(五爵)の第1位である。
侯爵の上位に相当する。 ヨーロッパの貴族の称号の訳語、古代中国の諸侯の称号、また明治以降から戦前まで使われた日本の華族の称号として用いられる。
Wikipediaより
イーリスは貴族の【最高位の公爵】であり
「地方」と呼ばれるような領域を統治する上位の地方長官!領域を支配する封建君主
魔王とは別のその地域の長
権限を委任された州知事のようなものである
【大氾濫が発生した直後】
「何故こうもイラつく!」
本来なら人間が死のうが生きようが
知ったことではなく!
大勢死んだら死んだで祝いのはずだが!
今では戦友の聖女率いる
ファンクラブの統治する
聖王国は別次元の問題
頭の片隅では今すぐ救援救助に行きたいが
私の親衛隊のみなら動かせるが
今回の氾濫規模は10万を越えそうな勢い
送った所で焼け石に水
かと言って駐留軍を動かすわけにもいかず
独自に撃退してもらうことを祈るしかない!
貿易の窓口を介した最大の取引先
信じられないぐらい地方領としては
富を蓄え豊かになっている!
貨幣が同質の金貨というのも幸いしている
模様が違っても金は金だ!
理由づけして救援に行けないものか
下手なことを言おうものなら
「とち狂ったか!」
「爵位剥奪、地方領主解任もあり得る」
人間を貶めて馬鹿にする意見で
議会を誘導すべきか!
四大公爵の中に水面下での
共犯者がいれば・・・
できなくもないか!
説得力を持たせるには人間嫌い!
もしくは人間を利用してやろう!
金に汚いものが理想か
他の公爵は
『頭が良過ぎる切れ者』
『脳筋の武官馬鹿』
『金のことしか興味のない守銭奴』
どれか一つ共犯者に欲しい所だ!
今の魔王様の耳まで入ると色々と
面倒なのだが・・・
☆★☆★
坂本村の
静寂の貴公子
裏ボスの魔王アークさまの所では
整理券まで配って連日入場制限しても
賑わっていた客が減ったな
この状況下では浮かれてもいられんか!
今では直属の麾下になった16魔将
(配達人のパシリ雑用)
此奴もイケメンで
今ではアークの執事をしている
「如何なさいますか?」
「私は動かん!」が
「だが、イーリス辺りが動きそうだな!」
「裏から適当な援護射撃でもするか!」
結果は知らん!
公爵家の【エリシエル】を呼んでこい
あやつの弱点は突きやすい!
お前も同席しろ幹部待遇だ!
「ありがたき幸せ!」
【4大公爵家では一番の切れ者】
智者で何を考えているかわからないと
言われるもの
命令ではなくて水面下の誘導作戦
さて『知恵比べ』といこうか!