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2度目の恋
淡く仄かに香り立つ 別れはいつかの夢の中
澄んだ思いは 過ぎ去りし日から
少しずつ磨き直して来たけれど
瞳に映る キミの笑顔は
あの頃の気持ちを蘇らせて
辛さを涙を 噛み砕いて乗り越えて
ようやく見つけた幸せの種
空気は鮮やかに色付いて
風は暖かく頬を撫で
忘れていた 失くしていた
閉じ込めていた喜びが
身体中を駆け巡る
華やいだ季節 桜色に染め上げて
新たな息吹を舞い上げて
この胸に咲いた 小さな蕾を
僕は『恋』と名付けよう
キミと手を取り キミと歌って
次の季節もこの場所で
お題投稿:星咬十六夜