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宝箱
鍵を開ければ 蓋を開ければ
そこに広がる小世界
星を散りばめ 夢を詰め込んで
自分だけの小世界
何時間でも 飽きる事なく
眺めて見つめて手に取って
気分を落ち着かせ 高揚させ
更なる宝が欲しくなる
手入れし 愛でて 収集し
努力に心血を注ぐ
語り合い 見せ合い 羨望を集め
充実を追い求む
その価値は 時として対価を得ず
その価値は 時として命より重く
その価値は 時として人を狂わせる
だからこそ 肌身離さず
常に目の届く内に
其を匿わねばならない
其の中身は 自分自身の鏡像だから
お題投稿:高良あくあ