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クソ雑魚民主主義【1000文字未満】

作者: 平之和移


ある時ある学校で投票が行われた。次の給食で揚げパンか食パン、どちらがよいかということだ。


生徒は全員参加した。楽しい食に関することだ。子供達も議論を交わし、活発。あくまでも好きの語り合いだから微笑ましい。結果、揚げパンが勝った。


だがある団体が口を出した。


「揚げパンはカロリーが高すぎる!」


団体が毎秒デモを行ったので学校は折れた。結局、次の給食は食パンになった。




ある時ある町で投票が行われた。公共トイレはどこに設置するかだ。かたや公園、かたや街中にドンと。


町民はほとんど参加した。難しい政治判断ではなく、日々の生活に関わることだ。ならば興味がそそられ、投票も気軽。結果、公園が勝った。街中にも票はあるが、公園のほうがちょっと上であった。


だがある団体が口を出した。


「公園にあると多分犯罪の可能性がある!」


団体が毎秒クレームを行ったので町は屈した。結局トイレは街中に置かれることになった。




ある時ある市で投票が行われた。市長選挙だ。現状を維持しつつ子育て支援を行う者と、抜本から改革し都市を改造する者が出た。


市民は多くが参加した。目に留まるイベントでもないから人気は少ない。それに改革など全く望まれない。結果、現状維持が勝った。圧勝と言える。


だがある団体が口を出した。


「現状維持は死だ! 悪しき停滞だ!」


団体が毎秒殺害予告を行ったので市は恐れた。結局市長は改革派が勝った。




ある時ある国で対テロ活動への軍事介入の投票が求められた。やるかやらないか。近頃テロリストが騒がしいのだ。


国民は半分だけ参加した。ある団体を恐れ、投票をやめるものも多かった。しかし投票する者はテロを許したくない。やっつけてくれるなら軍隊も欲しい。結果、介入派が勝った。


だがある団体が口を出した。


「軍事介入反対! 国民を殺す気だ!」


団体が毎秒暗殺事件を起こしたので国は怯えた。結局介入はやめた。




ある時ある団体が投票を促した。団体の声が成就したか否かだ。


人々は投票できなかった。

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