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6話 人の話はちゃんと聞こうね。

お待たせしました!!久しぶりの投稿です!!


これまでの話も随時、改稿してますので、余裕があればご確認くださいm(_ _)m


「美味しい〜♪」

 私はショートケーキを頬張る。


「ここのケーキ屋なら、レムに喜んでもらえると思ってた。やはり、ここのケーキ屋にして正解だったな!」

 ソルお兄様はそう言ってニカッと笑った。


(…うっ!!名前が()()(ソル)って名前だけあって、すごく輝かしい笑顔!!)←※名前は関係ないのである。

 

「どうかしたか??」

 少し心配そうに私を見つめる。

「な、なんでもありませんわ。それよりソルお兄様は何か買い物をしなくていいのですか?」


 誤魔化すように、話題を変えた。


「…俺が特に買うものはないな。でも、行かないといけない用事はあるぞ?」

 意味深な顔で私を見る。

「???」


 着けばわかるさと言って、ソルお兄様は馬車の中へと催促する。私もソルお兄様のエスコートで馬車に乗り込む。

 

✽✽

 そして辿り着いたのは汚れ一つない真っ白な教会だった。ソルお兄様が言ってた用事は教会??

お祈りでもするのかな?なんて思ってたけど、違かったみたい。


「家庭教師から色々と学んでるだろ?いきなりだが、問題だ。5歳になった貴族の令息・令嬢が教会で必ず貰うものは?」

「それって祝福のことですよね?」


 ソルお兄様はそうだと言って、教会の扉を開ける。


 今、ソルお兄様と話していた祝福とは、魔属性測定のことを指している。5歳になった貴族令息・令嬢は必ず祝福を受けなければならないという義務が世界各国で定められている。


 そして、魔力属性には希少じゃない方から順に風、土、火、水、光、闇の6種類存在しているらしい。


「ただ、水晶に手を当てるだけだから、さっさと終わらせよう。」

(あ!私が祝福を受けるってことね。)

 やっと理解した私は再び歩き出すソルお兄様についていく。



 私達が足を運んだ教会の神官さんはとても温和で優しい人だった。一つ一つ丁寧に、子供の私にもわかるように説明をしてくれたし、所作も丁寧で洗練されたものだった。


ちなみに神官さんの名前はサイ・トーと言うらしい。「斎藤」さんの苗字に近い発音だなぁ。

もしかして、日本出身の人だったりして…なーんて、そんなことないか。

 



「では、こちらの玉座の上に置かれている水晶に手をかざしてください。」


 私は神官さんに案内された部屋の奥に置かれている

水晶に手を当てる。次の瞬間、水晶は綺麗な虹色の光を放ち始める。

「綺麗……」

 私は綺麗な虹色に感嘆の声を漏らしていた。


 でも、何か重要なことを忘れているような気が…


「ま、まさか?!…全属性。」

「え???」


 トー神官は驚愕の表情を浮かべていた。ソルお兄様も目を見開いて固まっていた。


 二人の驚く姿を見た瞬間、転生前のサリア様の言葉を思い出す。


✽✽

『_魔力適正を()()()を特典に追加しておきますね。』

✽✽


「う、嘘でしょ…」


 しかも、残念なことにこの世界では魔力属性が二種類あるだけでも珍しく、国によっては英雄や賢者のような扱いをされてしまうらしい。


 あのとき、他のスキルを貰って浮かれてないで、話をちゃんと聞いていればよかった…。


(ど、どうしよう?!)


 平和な安眠ライフに早くもヒビが入り始めるのであった。


次回はソル視点で書いていこうと思います!!

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