19話 綺麗だった
※本作品は投稿した後もよく修正をしています。その点ご留意ください。
いつも温かい目で見てくれる皆さん。
ありがとうございますm(__)m
(部屋がどこにあるのか、全・然!!ワ・カ・ラ・ナ・イー!!!!!)
寝たフリに成功して、なんとかバレずに自室から出られたもんだから、これはいけるのでは!!なんて思っていたけど、肝心の王子がいると思われる客室の場所がわからず、早くも詰んでいる。
内緒で部屋を立ただけじゃなく、出歩いて誰かのところに聞きに行くわけにもいかないから難しい。
『あれ?今、足音が聞こえたような。…気のせいだったみたいね。』
見回りがくることもあるから、慎重にいかないと見つかってしまう。
私は見つからないように、窓辺のカーテンや布の下へと隠れたりしながら屋敷内を移動していった。
「なんかわかりやすい目印とかあったらいいのになー。」_
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とある日のお昼
「レム。またノアの部屋にノックもせずに入ったと聞いたのだけど…」
私はギクッとなった。
「…す、すみません。」
「これから気をつけていけば大丈夫よ。他所様のところでは、必ずノックするのよ。」
ミラ・ホワイト。ホワイト伯爵夫人。私の母だ。母に抱く印象といえば、陽だまりのように穏やかでおおらかな人だとと思う。
「レムに突入癖があるのは困りものね。客室に入られたら大変ねー。」
母は頬に手を当てて何かを思考していた。
「そうだわ。レムが普通の部屋と客室を簡単に区別できるように目印を付けたらいいんじゃないかしら?例えば…」__
**
(あ、思い出した!!!!)
あの会話のあと、私でも普通の部屋と客室の区別できるように、お母様が客室のドアノブに青い札を掛けるようにしてくれたことを思い出す。
思い出してからの私の行動は早かった。
さっさと面倒ごとを終わらせて明日は憂いのない睡眠をするんだー!!!!
私は見回りに気をつけつつ、屋敷内を回り続ける。
そして、いくつか札付きの扉を見つけて、中を覗いてみたけどハズレだった_
_ 「たぶん、ここが最後…だよね?」
気づけば最上階の3階まで上がっていた。階段を上がった先には、扉が1つだけあり、その扉のドアノブに青い札が掛けられていた。
(この階には部屋が1つしかないみたい。というか、ここって屋根裏部屋だよね?)
屋根裏部屋なのに、札が掛けられているということは、物置きというわけではなく、ここも立派な部屋なのだろう。イメージは沸かないけど。
「し、失礼しまーす。」
私は客室(仮?)に足を踏み入れてみると、屋根裏部屋とは思えないほど、ちゃんと部屋だった。
天井が低めなのを除けば他の部屋と大差ないようにみえる。これぞまさしくDIYという感じ。
けど、この部屋には誰もいなかった。
(ここもハズレかぁ。この客室にいると思ってたんだけど、客室ではかったのかも。)
完全に手詰まりだなーと思いながら、私はこの部屋を出ようと扉の前まで引き返す。
扉を開けるために、ドアノブに触れようとした次の瞬間_
『……お前、何者だ?』
背後から手が伸びたと思ったら、逃げ場を塞がれてしまっていた。
_正体はもちろん、第2王子のルイ・ライラック殿下。彼しかいない。
私はゆっくり振り返る。するとそこに、黒髪赤目の男の子がそこにいた。夜だったせいもあって、赤い目が映えていて、少し恐ろしく見えた。けどそれ以上に…
「綺麗…」
鮮やかな赤の瞳がとても美しかった。




