表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
眠り姫はのんびり寝たい〜王子様の溺愛はいりません!〜  作者: 幻影の宵
転生と出会い編

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

17/25

17話 これも日常の一部?

2025年もよろしくお願いします。


どうぞ温かい目でご覧くださいm(_ _)m


「ノアが笑って…る…だと?」


「げっ…」

 そう言ったノアお兄様から既に笑顔が消えていた。


「え?!ちょっ!ノア!!お兄ちゃんにも、もう一度笑顔を見せてくre…」

「やだ。」


 問答無用にソルお兄様の言葉を遮って即答するノアお兄様。あーあ。ソルお兄様落ち込んでる。しかも、ブツブツと何かを呟き始めてる。


「どうしたら、ノアの好感度を取り戻せるんだ??_」


 地位を手に入れて金鉱山でも差し出せば…とか、今すぐお金をたくさん稼げば尊敬されるかもしれないなど…。ブツブツとおかしなことを言い始めている。



『ただいま、レム。ノア。』

 

 ルーナお姉様も学園から帰ってきたようだ。


「おかえりなさい。お姉様。」

「おか…えり。」


 ルーナお姉様が帰ってきても気づかず、ソルお兄様はまだブツブツと何かを言い続けている。



『ソ・ル・お・に・い・様?』

「!!…お、おかえりルーナ。」


 やっと我に返ったようで、状況をすぐ察知して、お姉様から目を逸らそうとしているけど、…手遅れじゃないかな。


『ふふ。…ソルお兄様、あとでじっ〜くりお話しをしましょうね?』

(ひぃー!目が…目が笑ってないよ。)



 私はふと、ノアお兄様と目が合って、そして同時に頷いた。


((絶対、僕/私たちは、何があってもルーナお姉様を怒らせないようにしよう。))



 初めて、言葉なしで意思疎通することができた2人であった。




**

 お兄様達が戻ってきたところで、私は疑問を口にする。


「そういえば、どうしてこんな早い時間に帰ってきたのですか?いつもなら、まだ授業やってる時間ですよね?」


()()…侵入者??」

(え、今なんて????)


「鋭いわねノア。そのとおりよ。」

(え?!「そのとおり」なの?!)



 置いてかれている私に、ソルお兄様が説明してくれた。


 話をまとめると。どうやら家の敷地に侵入者が現れたらしい。元々、家の周りには魔法結界が張られてる?らしいんだけど、今回、何者かによって魔法結界が無理やり破られたらしい。それで犯人=侵入者だと疑っているらしい。


 なんというか、その……うん。なんか複雑。



()()ということは、過去にも何度かあったんですか?」

「侵入者のことか?月に2、3回くらいはくるぞ。さすがに魔法結界も万能ではないからな。破られることも当然ある。」

  

 侵入されてしまったものはしょうがないよな。と言いながらソルお兄様は笑っている。あー…様子から見てわかる。日常だと言えてしまうくらいに慣れてるやつだ。コレ。

侵入者が現れるのが日常の一部になっている私の家は、暗殺一家か何かなの?と疑いたくなってくる。



 今さらだけど、思い出してみると不自然なことはあった。

天気がよく、まだお昼だというのに、メリアさんが私の部屋に鍵をかけて窓のカーテンも閉めていたときがあったし、夜は何があっても外に出ないようにと、いつも以上に強く言われた日があったし、他にも…


 あれ?…つまり、呑気に過ごしている間に私は守られてたってこと?


 今更ながら、ピンときた。


「お前は、家族の中で1番幼いから、メイド長のメリアが侍女兼護衛をしているんだぞ。」

(どうして今まで気づかなかったのだろう…。)


 メイド長のメリアさんが、護衛も兼任してたことは初めて知った。というか守られているというのに、呑気に過ごしていた自分が恥ずかしいし、情報量が色々と多すぎる。


 そんな中でも頑張って情報を頭の中で整理していると、ある疑問が浮かぶ。


「侵入者がまだ敷地内にいるかもしれないのに、なぜお兄様達は(ここ)に帰ってきたのですか?学園にいた方が安全のような気がするのですが…」 


 家に怪しい人物がいるかもしれないのに、わざわざ帰ってくるって、普通に考えたら危ないと思う。


「俺は学園にいる方が危険だと思うぞ。」


 ソルお兄様の言葉を聞いて、私が???に思っていたのが伝わったのか、ノアお兄様が説明してくれた。


「だれ…狙われてる…わからない……居場所…バラバラ…守りきれない。」


 急いで説明してくれたから、いつも以上に、途切れ途切れだったけど、 「誰が狙われてるかわからない中で、家族みんなの居場所がバラバラだと守れきることができない。」と言ってるのだとわかった。

←※なぜわかる???


 つまり、侵入者の目的が特定の誰かわからないのなら、「守る対象である家族全員を1箇所に集めて守る」というのがこの家のやり方なのかもしれない。

とはいえ、わざわざ1箇所に集めようとしている理由がわからない。仮に一家全員がやられてしまったら、元の子もないはずなのに。


「…もしかして、誰かが特定の1人が狙われることのほうが多いから?それに毎度、狙われる対象が誰であるか、わからないからこそ、私たちを1箇所に集めて守っているということなのですか?」


「そういうことだ。それに、家の襲撃が仮にカモフラージュだった場合、別の場所にいる方が危なかったりすることもあるからな。」


 お兄様に頭を撫で撫でされる。

「今の話だけで、ここまで理解したなんて、レムは()()()賢いんだな。」


褒められて嬉しいけど、、、()()()という余計な言葉がなければ、もっと嬉しかったかなー。


「最初のうちは怖いかもしれないが、この状況に早く慣れろ。そして、最低限の自衛ができるようになれば、周りはもっと俺たちを守りやすくなる。」


 まだよくわからないことだらけだけど、今、勝手なことをすれば、皆が困るのはわかってる。

私はノアお兄様にお願いして、手を繋いでもらいながら、そのまま、ノア部屋で待機することを決めた。


 私の不安がある程度おさまったのを見計らって、ソルお兄様とルーナお姉様は各自の部屋に戻っていった。


 私も部屋に戻ろうと思ったけど、少し怖く感じて、無理そうだったのでノアお兄様の部屋に一緒に待機し、メリアさんの指示に従うのであった。



***

 一方の黒い少年は、目を開ける。


(ここはどこだ????……俺は死んだのか?)


 黒い少年が起き上がり、辺りを見回す。

一面には、白い花畑が広がっていた。


(いや、転移には成功したはずだ。だとしたらここは…)


 振り返るとそこには立派な屋敷があった。つまり、貴族の誰かの敷地であるということ。


(ここはまずい、バレたら城に連れ戻…)


「少し眠ってて貰いますよ。ルイ殿下。」  

 背後から口元を塞がれる。

(っ!!)


 意識を失う前、最後に見えたのは、真っ白い髪に水色の瞳をした貴族の男だった。



























 _黒い少年が白い少女に出会うまで0日。

運命のときは、すぐそこまで迫っている。




評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ