表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1/24

1話 呆気ない…

初めまして。幻影の宵です。


文脈などで可笑しいところがあると思います

が温かい目で見ていただけると嬉しいです。


更新頻度は未定ですがこれからよろしくお願いしますm(_ _)m

いきなりだが、私はブラック企業に務めている。


『崎口!早くしろ!納品は明後日なんだぞ!』

「はい!すみません!」


また別の日には。

「崎口。これを今日中にやっておけ」

目の前に大量の書類や資料を置いていって、仕事から逃げる最低な上司。


(・・今日も残業かぁ)


残業がある日よりも無い日のほうが珍しいのが私の会社の一般常識。


ゆっくり食事をしてる暇もなく、栄養ドリンクや栄養調整食品で済ませてしまうことが多く、不健康である。


当然、人と出会う機会もなく『彼氏いない歴=年齢』を今も更新し続けている…




『崎口ー!今日までだぞー!』

(…もう!いい加減。家でゆっくり寝かせてくださいよー!)

と心の中で叫びながらも手を動かす。




カチャカチャカチャ…カチャ!


最後にEnterKey(エンターキー)を押す。


(終わったー!やっと家に帰って寝れる…家に帰ったら幸せな睡眠時間を満喫するぞー!)


…と喜んだのも(つか)の間。

『崎口ー。これ追加だ。』と言って上司が大量の仕事の山を置いていった。

「……」




そんな日々にいきなり終わりがやってくることを、この時の私は知るよしもなかった。


      


**

「う〜ん…やっと終わったー!」


結局、一週間も家に帰れなかった私はやっと「仕事(地獄)」から開放され、家に帰ることができるのだ。


(髪はベタベタだし、先にお風呂だなぁ。早く洗ってスッキリさせよう…)


1人交差点の横断歩道を渡っていると…


キキィー!  


(え?)

ドンっ!


耳を刺すような高いブレーキ音が聞こえた直後、

衝撃と共に鈍い音が静かな夜の中、響き渡った。


(嘘…でしょ?)


動かない手足に朦朧(もうろう)としていく意識。

私は直感した。もう自分は死んでしまうんだと…。


(呆気ない人生だったなぁ…)


私の意識は完全に途絶えるのであった。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ