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異世界魔王が強すぎて  作者: new1ro
勇者編
19/31

魔王軍最強の剣士 (1)

エルミロイへ集結したユグラシフェルト正規軍は、準備を万端に整えて魔王軍の軍勢を待ち構えていたが、いまだにその姿を確認することはできていない。


偵察からの情報では、通達された期日通りに魔王軍の一団が山脈を迂回して南下していることを確認したものの、山脈を望む平地からには魔王軍の姿は見当たらない。竜兵や空中艦など空からも敵の姿を捉えようとしているらしいが、見つけられていないとのことだった。


「彼奴らめ、我らの軍備を前に恐れをなして逃げ出したのではないか?」


帝国軍の偉いおじさんが、そのようなことを言いながら、敵を嘲笑していた。この世界に死亡フラグという概念がないことを願う。


参謀将校の間では、エルミロイではない別の場所を攻めているのではないかという疑念が生じているようだった。わざわざ予告を行い兵を集結させたということは、それ以外の場所の軍備は手薄になる。その場合、ユグラシフェルトの城郭都市が真っ先に懸念されるが、そちらは無事だという報告が先ほど入っている。


昼に差し掛かろうかというころだった。1人の魔族が飛竜に乗って現れて、エルミロイ要塞の北側、川のこちら側へ降り立った。その魔族の青年の姿は、ヒュームと大差ないように見えた。魔族の青年は飛竜から降りたあと、その竜を空へと送った。ただ1人、戦場に立ち、こちらへと歩を進めている。


そもそもこの戦争が起こるきっかけとなった、殺害されてしまったディビステラムからの使者はヒュームだったと聞いた。今回も同様に、できるだけヒュームに姿形の似た者を使者として送ってきたのだろうか。


参謀将校たちも同様に理解したようだったが、腑に落ちない様子でもあった。


「応じるべきか?」


「ああ、しかし妙だ。なぜやつは飛竜を手放した?」


確かにひっかかる。なぜだろう。


後方の丘の上にいるので姿はよく見える。将校たちは望遠鏡を覗きながら将軍への提言内容を検討しているようだったが、どうもすぐには答えが出ない様子だ。


ユグラシフェルト正規軍が陣を敷く眼前にただ1人だけ。歩いてこちらへ向かう姿はどこか悠然としていて、格の高さをうかがえた。


と、将校たちが慌てて将軍の下へ走っていった。何かあったのかと周囲に目を向けると、馬や飛竜たちが落ち着かない様子となっていることに気付いた。兵士たちが、どうにかなだめようとしているが、落ち着く気配がない。


何だ? 何か、様子がおかしい。


そのとき。戦闘開始のラッパの音と共に軍令が下った。


「全軍、戦闘開始!」


大規模な魔術防壁が、展開されたと同時に砕け散った。攻撃を受けた。魔術攻撃か?


再び、戦場に単独で現れた魔族に目を向ける。その手には剣が握られていた。


前方一帯から、兵士たちの悲鳴が聞こえた。広範囲だ。見れば、最前線の部隊の陣形が崩れている様子。目を凝らすと、兵士たちは一様に、胴体部分で両断されている。上半身だけが苦痛にうごめいていた。


「魔王級単体戦力を確認。やつが、ソニタリオスだ!」


前線への攻撃の第2波、第3波の攻撃が届いたことを、兵士たちの悲鳴が教える。左翼側の魔術防壁が間に合っていないらしく、被害が大きい様子。


右翼と中央を中心に、遠距離魔術攻撃が1点に集中して発動させれる。この規模の魔術使用を俺は見たことがない。地面が吹き飛び、戦場は土煙に覆われた。あらかじめしかけていた魔術地雷も作動させたらしく、大爆発が起こる。


しかしその爆発の規模は先のエルミロイ要塞防衛戦において、ヨルが放った規模よりは小さい。倒しきれていないという直感は、土煙の中から敵の攻撃があったことで確かめられた。


再びこちらの魔術防壁が砕ける。ユグラシフェルトの精鋭の魔術兵たちが、連結魔法で作った防壁をいとも簡単に破壊している。先の攻撃で魔術防壁が破壊されたことが、これでまぐれではないことがわかった。


魔術兵たちは防壁の数を増やし、2段構えで魔術防壁を形成していた。魔術防壁は、魔力消費が激しい。陣地をまるまる覆うような規模での展開で、しかも2段構えだと長くは持たないが、当座をしのぐためにはそうもいっていられない。


「伝令、第12号作戦準備、勇者部隊出撃用意!」


ラキリが、"勇者パーティ"と魔法騎士たちに号令をかけている。将軍や参謀将校たちの詰める指令所を離れ、飛竜の下へ向かう。まだ待機だが、敵の戦力を見るに、おそらく出ることになる。


俺たちが帝都で学んだ、集団対集団を想定した戦場での魔術運用は完全に崩壊していた。


配陣は集団対集団を想定している。魔術兵を各人に分散させてしまっているから、高威力の連結魔法の使用が難しくなる。奥の手として用意された空中艦には魔術兵が待機し、連結魔法の準備をしているが、いま本当に使うべきかどうか確信が持てないため安易に動かせない。敵が本当にソニタリオス1人だけではないかもしれないからだ。


魔術防壁は、「飛ぶ斬撃」により容易に突破されてしまった。そのため各陣で防壁を2層に増やす応急処置を行っているが、これは防壁の内側からの魔術攻撃の威力を削ぐことにもつながり、ただでさえこちらからの攻撃が効いていない状況下で、いつまでもこのままというわけにはいかない。


体勢を立て直す間、ソニタリオスとの交戦の役割は魔法騎士たち預けられた。「飛ぶ斬撃」は、飛竜に乗り近づく魔法騎士に向かって容赦なく浴びせかけられたが、騎士たちの被害は少ないようだった。理由の1つ目は比較的魔術消費の小さい、攻撃の進行方向を曲げるタイプの魔術防壁を常時展開しているため。2つ目は魔法騎士たちの騎乗技術によるものだ。


敵の攻撃の的が分散したことにより、帝国軍側の陣形の立て直しを図る余裕ができた。


分散して待機していた魔術兵のうち、どうにか連結攻撃魔法をしかけられる人数を集めた時点で連結攻撃魔法を敵に叩き込む。今度は、ヨルが俺の魔力を使って具現した魔術と同じかそれ以上かの威力。爆発の衝撃で自軍の兵士たちは気を失う者もいたほどだ。


しかし。


魔王軍四天王・ソニタリオス=グラディオは、爆煙の中で何事もなかったかのように立っていた。


今回使用した連結攻撃魔法は爆発の威力もさることながら、毒を撒き散らすように組み立てられた代物だったらしい。呼吸により体内に取り込むと体が麻痺してしまう類の毒だ。しかしソニタリオスは何事もなかったかのように剣を振るっている。


「何らかの魔術が作動している。毒の類は効かないのかもね。敵もさすがに考えている。」


望遠鏡を覗き込んだヨルが、敵の魔術について解析した。


ソニタリオスの飛ぶ斬撃が、再び帝国軍側の陣地を襲う。地上の魔術兵たちの座標を完全に捕捉させてしまったらしい。1撃ごとに魔術防壁を展開し直す必要があるため、防壁の枚数は常時5〜7程度展開されている。攻撃を食らうごとに内側の防壁を外へ移動させる。軍隊に対して敵が単騎なのは確定したため、魔術防壁は前面にしか展開していない。これによりどうにか魔力消費を抑えるように意図してはいるものの、大規模展開した魔術防壁の枚数が多すぎて、集団としての魔力総量は早いペースで減っていっているはずだ。


ここでいよいよ、"勇者"の出番となった。


将軍からの軍令が下ったあと、ラキリは待ってましたとばかりに号令をかける。


「勇者部隊出撃!」


飛竜に乗り待機していた"勇者パーティ"と、俺とともに訓練をしていた魔法騎士たちを伴って出陣した。


敵は上空から近づく俺たちを警戒しないわけはなく、斬撃で狙い撃ちにしてくる。


地上のソニタリオスは上空の飛竜の相手を止めて、一直線に帝国軍の陣地へ駆けていった。数千の兵を抱える敵陣に単独でだ。正気の沙汰ではないと思ったが、しかしそれはあまりに敵の戦力を過小評価した感覚だった。


兵士たちが密集する中を疾走し、なで斬りにして回っている。魔術兵は、自陣の中で1人暴れる敵への攻撃を躊躇しているように見えた。攻撃により友軍の兵士たちを巻き込んでしまうからだ。


上空から魔術攻撃をするため魔力を集中させてはいたが、兵士たちの間を駆け回るソニタリオスを狙い撃ちにする、なんていうことは俺には到底できない。


手をこまねいて見ていると、ソニタリオスに向けて、魔術攻撃が行われた。爆破ではなく光線のタイプ。威力を1点に集中した遠距離攻撃だ。当然何人かの兵士が巻き込まれているが、こうでもしなければ攻撃ができない。魔術兵たちの攻撃には、もはや友軍への攻撃を回避する余裕は感じられなかった。


ラキリはソフィアを連れ、俺はヨルを連れて飛竜を操舵している。


ラキリは、飛竜の背の前のほうにソフィアを乗せ、ソフィアは竜の背にしがみつく形となっている。ソフィアに、ラキリは後ろから耳打ちしていた。緊張している様子を察して声をかけたのだろう。


一方で俺はヨルを飛竜の脚にしがみつかせる形で乗せていた。もちろんほかと同様に固定具はある。なぜ飛竜の背に乗せていないかというと、これは俺がラキリやほかの魔法騎士たちよりも飛竜の扱いには慣れていないためだ。ヨルも普段ならひと言、ふた言、なにか苦言じみたことを言うのだろうが、この状況下だからか今回は特に何も言ってこない。


いったんは敵に姿を晒して飛行していたが、途中で各々、姿を隠す魔術を使い方向転換。敵がこちらに注意をしていなければ、捕捉できなくなるはずだ。


上空から戦場を俯瞰すると、左翼側の戦況がよくわかった。数では圧倒しているはずなのに、ソニタリオス1人に左翼側は蹂躙されていた。


ソニタリオスは、魔術兵を優先的に殺しているようだった。兵士たちが密集する中で「飛ぶ斬撃」を用いて鏖殺しながら、そのなかで殺しきれていない、魔法により自身の身を守った魔術兵を見つけてそこへ跳躍する。この繰り返しのようだ。


魔術兵たちはなぜ防壁を出し続けない? 俺は疑問に思った。陣地全体を覆う大規模な防壁よりも、自分自身の身を守るだけの大きさの魔術防壁なら、展開範囲が小さいから堅牢さをより強化できるはずなのに。例の、北海魔族が使っていた、魔術を展開できないような術式を、やつが使っているのか。ソニタリオスの動きが疾すぎて、魔術防壁の展開が間に合っていないのか……。


しかしソニタリオスに近づくにつれ、その疑問への答えがわかってきた。


序盤は確かにソニタリオスの動きが素早く、魔術防壁の展開に間に合っていないこともあっただろう。しかしすでに、魔術兵たちは敵を最大限に警戒して半球状の魔術防壁を展開していた。


平面状ではなく、球面で覆う形の魔術防壁は、周囲に味方がいるときには普通は使わない。攻撃が逸れて、味方に当たる可能性があるからだ。しかし彼らは、周辺に味方がいるのにも関わらず、半球状の魔術防壁を使っていた。


ヨルのような自己中心的なやつは自身の身を守ることを常に最優先にするので、周囲に構わずいつだって半球状の魔術防壁ばかり使うが、彼らもそうだとは思わない。


この状況下、半球状の魔術防壁を使う意味。戦場で自身の身を守り、魔術兵の数を1つでも多く維持することは、のちに連結魔法を使う可能性を上げる。周囲の兵士たちが死んでいく中で、自分だけが助かる苦悩に耐えなければならないこともある、というのが帝国軍の定める魔術兵の心構えの1つだと、俺は帝都で学んだ。


しかしソニタリオスの剣は、そんな魔術兵たちが泣く泣く自身の身を守る最終手段として発現している魔術防壁を、まるで何も存在していないかのように切り裂いた。そしてやつの剣は、魔術防壁もろとも、魔術兵たちに致命傷を与えていた。ユグラシフェルト辺境領の精鋭の魔術兵たちの防壁が、何の効力も発揮せずに砕け散っている。


ゾッとする事実だ。


遠距離での魔術攻撃が通じず、逆に「飛ぶ斬撃」により魔術防壁が1撃で破壊されてしまうから、白兵戦を挑もうと近づいているというのに。今このタイミングで、直接剣を交える直前のこのタイミングで、白兵戦だと魔術防壁がまるで通じない可能性があることを突きつけられた。


近づく前に気づけていれば、また違う判断が下されていたかもしれないのに。くそ、何でこんな間近に迫って。


兵士たちの悲鳴が地面一体から聞こえる。それはソニタリオスが単体戦力としてどれほど広範囲の面の制圧を行っているかを示していた。


左翼や本陣からの遠距離攻撃は相変わらずソニタリオスへと浴びせかけられ続けているが、ソニタリオスの動きが素早くほとんど命中していないのと、たまに当たったとしてもほとんど効いていない様子だった。


と、戦場で暴れまわる敵が突然立ち止まり棒立ちとなった。帝国軍兵士数千のど真ん中でだ。


敵は、魔王軍四天王ソニタリオス=グラディオは、ゆっくりと上空へと視線を向けて上空から近づく俺たちの存在を捕捉した。


見つかってしまった。総毛立つ。


備える前に、斬撃が飛んできた。連結魔法により魔術防壁を16層展開してソニタリオスの攻撃を受ける。


セオリーならここは散開し敵の攻撃を少しでも分散させるところだ。しかし今回はそうしない。規格外の威力の「飛ぶ斬撃」を、飛竜に騎乗した状態の魔法騎士単独では受けることができないからだ。


ソニタリオスに向かってできるだけ直列に隊列を維持したまま降下する。隊列からはみ出た魔法騎士のうち何人かが、飛ぶ斬撃の餌食となり空中に散った。悲鳴はすぐに聞こえなくなる。


地表に近づくにつれて、味方からの遠距離の魔術攻撃の激しさが増した。俺たちが地上へ降りるのを援護してくれているようだ。


飛竜の速度をできるだけ落とさず、なるべく地表すれすれに飛び、地面に降りる。


と。


飛ぶ斬撃が、迫ってくるのを見た。


まずい、避けきれない!


突如、目の前に魔術防壁が展開される。防壁は球体となり俺とヨルを覆う。そしてその向こうに何層かの防壁も見える。複数展開された防壁が斬撃の威力を殺し、球体の魔術防壁が斬撃をはじいた。


「ギャア!!」


乗っていた飛竜が甲高い声を上げて急にバランスを崩し、俺はヨルと共に空中に放り出される。くそ、飛竜までは防御できなかったのか。


ヨルを抱えてどうにか受け身をとり、何人かの兵士に身体がぶつかりながら着地。地面に到達した。すぐに地面に穴を開けて逃げ込む。


「無事か、ヨル。」


「ああ。100トルーブ圏内にやつはいない。」


ヨルは、顔を歪めながら答えた。デジャブだ。前の魔族との戦闘でも同じように地面に穴を空けて隠れた。


「ほかの連中も、おおかた着地できている。……が、戦闘不能4。」


違うのは、今度は俺とヨルの2人だけではないということだ。上空を飛竜が横切った。ヨルの幻影魔法だ。こちらの体勢を立て直すまで、囮となり敵の注意を引きつける。飛ぶ斬撃が囮を狙っている。陽動は成功したようだ。


即席の塹壕から顔を出して周囲を目視する。隊列を崩した帝国軍兵士たちの中に、点々と、一緒に到着した魔法騎士たちと、ラキリやソフィアの姿もあった。


塹壕は掘っておらず、彼らは地表に立っていた。


「おい、穴から出ろ、埋めるぞ!」


何だ? なぜ身を隠す場所を手放さなければならない? その疑問への答えは、俺とヨルのいる穴を目がけて、兵士たちが走り寄ってきていることが教えてくれた。


全員ではない。しかし戦意を失った兵士たちが必死の形相で、飛ぶ斬撃から逃れるために俺の掘った地面の窪みを目指して殺到していた。


ヨルはすでに穴から這い出ていて俺も後を追う。急いで穴を埋めようとするが、すでに兵士のうち何人かが穴の中に入っていた。


魔力反応光。ヨルを見ると魔術を使おうとしていた。


「待て!」


ヨルの前に立ち、魔術の発現を遮る。こいつ、兵士たちを生き埋めにするつもりだ。


「どけ! このままでは敵に居場所を教えるようなものだ。囮の意味がなくなる。」


指笛。ラキリの集合の合図だ。俺とヨルが穴を気にしている様子は、向こうに伝わっている様子だ。こちらの目を真っ直ぐ見て「来い」と合図をすると、幻影魔法で作った飛竜たちの進行方向と逆の方に走っていた。


ヨルは舌打ちをしながらすでにラキリのもとへ駆け出していた。


くそ、失敗した。平野に逃げ場を作れば、そこに兵士が集まるのは少し考えればわかる。ヨルの態度にはムカついたが、これは俺のミスだ。


魔法騎士のうち全員はまだ到着していない。……いや違う。ヨルが何人かは戦闘不能と言っていた。すでに集まっている人数ですべてかもしれない。


「判断を誤りました。」


「いい、私の手抜かりだ。指示が厳密でなかった。」


ラキリは、俺への言葉を手短に済ませると、全体に向けて指示を出す。


「第12号作戦どおり、2手に分かれる。第1分隊は西へ。第2分隊以下、飛竜の健在な者は東、右翼側へ進みこの場を離脱。魔術兵は見つけ次第回収しろ。距離500より離れたのち魔術攻撃により援護。」


ラキリは改めて残った魔法騎士たちを見渡して付け加える。


「命令を追加する。魔術により塹壕を形成しつつ飛行。ただし戦況により離脱を優先。飛竜を失った者は地上で塹壕の形成を行え。以上だ。第2分隊長、復唱!」


地面に塹壕を作ってしまった俺のミスを利用して作戦行動を修正したらしい。ラキリは復唱を聞き正しく伝わっていることを確認したのち、次の指示を出す。


「第2分隊以下、飛竜を失った者は回復士の護衛とする。この場に留まり塹壕を形成しながら姿を隠せ。各人1度のみ治癒・回復魔法の使用を許可するが、死守だ。復唱!」


同様に復唱させたところで、負傷した兵士が到着した。ソフィアがラキリの目を見て治癒・回復魔法の使用許可をうかがう。


「回復を許可。ただしこれで1度使用だ。次は許可しない。以後同様に処理、以上。」


迅速に指示を出し終えたラキリが、魔法騎士たちを見据えて号令をかける。


「行動開始!」


魔法騎士たちは、統率の取れた動きでラキリの命令に従い各自行動へと移った。

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