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百二十九話 胸騒ぎ


 昼休み。俺達は昼食を終えて教室に戻り、今は次の授業の準備をしつつ談笑をしている。


「そういえば、次の授業って何だっけ?」

「政治学。前回の続きだから確か……経済の辺りだな。て言うか、その日の授業も把握しないで今までどうやって学校生活過ごしてきたんだよ、シン」


 俺やアレクが教科書を準備する中、一向に何も用意を始めないと思ったら、どうやらシンは次の授業が何なのかを忘れていたみたいだ。


「今更何を言っても無駄。シンは昔から勉強が嫌いだもの」


 シンの代わりにそう答えたのは、その隣に座るサヤだった。ちなみに、シンの隣は別の生徒の席だが今は昼食を食べに席を外しているらしい。


「確かに、座学は魔法に関すること以外殆ど寝てるかも……」

「えぇー、それって成績とか大丈夫なの? うちの学校レベルだと結構ギリギリなんじゃ……」

「サリーの言う通りだぞ。テストとか平気なのか?」

「大丈夫。テストが近づいてきたらみっちりテスト範囲を叩き込んでるから」

「最近はグレン先生もいるからね。キツさは前よりも上がってる気がするよ」

「自業自得だろ。それに懲りたら日頃から少しでも勉強するんだな」


(今の話を聞く限り、テスト前に詰め込んでこれまでどうにかなってきてるならそれなりに記憶力はありそうだけどな。シンは勉強以外に関しても飲み込みが早いし普段から勉強してれば意外とできそうなもんだけど)


「嗚呼、最近はサヤにも迷惑かけてばかりだったし。そうだ、お礼に今日の放課後買い物にでも行こうか。こないだ食べたいって言ってたカフェのケーキ、あれなんかいいんじゃないかい?」

「うん、行きたい」

「よし、それじゃあ決まりだね。皆もどうかな?」

「はいはい! 私も行きたい! アレク君はどうする?」

「今日は家に帰って資料整理をしようと思っていたが……別に、やる事が無いから決めたような暇つぶしにすぎないからな。大丈夫だぞ」

「よし、決まりだね。ダリス君は――あれ?」

「ダリスならさっき先生に捕まって、荷物運ぶの手伝わされてるぞ」

「あらら、いつの間に」

「それじゃあダリスには後で聞くとして、レオとアリシアさんはどうする?」


(ここは俺達も行く。と言いたいところだが……)


「悪い、今日の放課後はドラグリアに行く予定があるんだ」

「私もレオ君について行くのですいません。また今度全員で行きましょう」

「そうか、なら仕方ないね。けど、レオがドラグリアに用があるなんて珍しいね?」

「もしかして、迷宮から持って帰ってきた剣に関してか?」

「正解。預けてた剣について龍王に知ってることを聞いてくるんだ。授業が終わった後中庭でグレンさんと合流する予定。あそこなら人もあんまり来ないからな」


 と、そんな話をしていたら、突然教壇側の扉が勢いよく開かれ、何やら面倒事を押し付けられた時のような顔をしたメルト先生が入ってきた。


「先生、どうしたんだ? いつも以上に面倒そうな顔してるけど」

「まだ授業開始まで10分以上ある。単に早めに来たと言う線もあるが、あの慌てようだ。何かあったと考える方が妥当だな」

「あー、何だ、とりあえず全員いるか?」

「いえ、何人かはまだ戻ってきていません。先生、何か急を要する事でもあったんですか?」


 周りのクラスメイトが先生の様子にザワつく中、先生の問いかけにアレクが代表するような形で答える。


「嗚呼、あんまり不安にさせるようなこと言いたくは無いが緊急も緊急、一大事だ」

「緊急って……一体何が?」

「悪いが説明している暇は無い。この後の行動についてだけ手短に伝えるぞ。まず午後の授業は急遽職員会議が入ったため中止、全員帰り支度をして今日の所は帰宅してくれ。それと、明日は臨時休校だ。明後日以降については今の所予定は変わっていないが、正直どうなるかわからん」

「休校!? それにどうなるか分からないって……」

「事情についてはすぐに分かる。恐らくもう街中で噂が広まっるだろうからな。そういう事で、今ここにいない奴には戻り次第この事を伝えてくれ。以上だ」


 そう言い残すと、先生は急いで教室を出て行ってしまった。一体何があったって言うんだ……。


 ▲▽▲▽▲▽▲▽


「かなり大事みたいだね……俺達も街に行ったら少し情報を集めてみようか」

「そうしよ、カフェなら人も多いし何か知ってる人がいるかも」


 どうやら、シン達はカフェに行くついでに何があったの調べるみたいだ。


「俺達はどうしようか。職員会議ってなるとグレンさんも出るだろうし……」

「それなら心配ご無用ですよ」

「うおっ! って、グレンさん!? どうしてここに……職員会議だったんじゃなかったんですか?」

「今日の職員会議は普段行うような物ではなく、緊急かつ重要な議題です。なのですぐに始める為にも人数は少なく、学院長と各クラスの担任だけで会議するみたいですね。なので副担任の私は出席しません」

「それじゃあ、ドラグリアには行けるんですね」

「えぇ、担当しているクラスの生徒が全員帰宅するのを確認してからでないと私の仕事も終わらないので、少し待っていただく形になりますが」


(それぐらいなら仕方ないな。行けるだけでも一安心だ)


「それなら、中庭で待ってますね」

「はい。シン君達も、ご帰宅はお早めに」

「分かりました。あ、そうだ、グレンさんはこの状況の原因を何か知らないんですか?」


 そう問われたグレンさんは静かに首を横へ振る。


「詳しい事はまだ何も。ただ一つ、職員室で小耳に挟んだ情報によれば、なんでも新魔王が誕生したとか」

「「「「「「魔王!?」」」」」」

「ドラグリアにいればもう少し正確な情報が入ったのですが、職員という立場の私が入手した情報はこれぐらいです。お力になれず申し訳ありません」

「いえ、それが分かっただけでもかなり調べる手間が省けました。ありがとうございます」


 新魔王か……確かその前に魔王が代わったのは200年前って何かの本で読んだな。200年、特に変化の無かった物が変わる。


(この胸騒ぎは一体……何か、嫌な予感がする)


 その不安感を押し殺すように、レオは胸に手を当て考えた。


一体どうなる!? 体育祭!


□読んでくださった方へのお願い


 この話が面白いと思っていただけた方は下の方からブックマークと☆の評価をお願いします。


 読者様からの応援が励みになるのでどうかよろしくお願いしますm(*_ _)m


 話は変わり、最近更新は出来ていないのですが、こっちが少し落ち着き次第すぐにでも続きを書きたいと思っているもう一作品の方も、ぜひ読んで頂けるととてもありがたいので、どうかよろしくお願いしますm(*_ _)m


 以下タイトル


「組織を追放され、絶望した重力魔道士。この世界で生きる気力を無くしたので二度目の人生に希望を託し転生します! 〜人の世界を救った英雄のはずなのに組織から裏切られた俺は、二度目の人生を幸せに生きたい〜」


https://ncode.syosetu.com/n5836ha/

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