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 着いた。


 ビルの入口。


 罠が無いか確認しながら、上階を目指す。


 もちろん、ハンドガンも用意。


 敵が複数なら、厄介だな。


 何もなく、最上階まで来た。


 片端から部屋を調べる。


 3番目のドアの先に…敵が居た。


 タレットだ。


 自動で狙撃を行う最低限のAIを搭載した小型のロボット。


 脚さえ付いてない。


 以前、ここに陣取ってた何者かが設置した?


 そいつはどこかへ去ったのか、それとも違う場所で死んだのか。


 窓から下界の獲物たちに銃口を向けているタレットに近寄り、スイッチを切った。


 機械音と共にロボットは機能を停止する。


 プログラム通りに動く機械に右往左往か。


 プログラム通り…。


 考えてみれば、あたしもこのタレットと同じようなもの。


 ジジイに恨みを入力されて、親父を追跡する、復讐を果たすためだけの機械。


 それが、あたし。


 急に可笑しくなってきた。


 静まり返った部屋で、独り笑った。


 涙が出てきた。


 あんたも可笑しいと思うでしょ?

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