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 ジジイがあたしに最初に教えたのは自分の息子、そう、あたしの親父がどれだけ卑怯者かということだった。


 親父が裏切ったせいであたしたちの部族は壊滅、生き残ったのは赤ん坊のあたしを連れて逃げたジジイだけ。


「奴は許せん。必ず地獄に落とせ」


 ジジイの口癖だ。


 その後の親父の行方は分からない。


 復讐するために必要なスキルをジジイは、あたしに徹底的に叩き込んだ。


 格闘技、銃、コンピューター、暗殺術、爆弾。


 コンピューターが、一番得意になったけど、他はそこそこだった。


 それが分かったときの、ジジイの落胆した顔。


 今でも、はっきりと覚えてる。


 あたしが16歳のとき、ジジイはあの世に逝った。


「必ず地獄に落とせ」


 あたしの顔を見て言った、最後の言葉。

 毎日、言ってたのと同じ言葉。


 それから3年間、あたしはずっと親父を捜してるのさ。


 え?


 興味ない…って?


 それは残念。

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