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あたしは、ゴリラ野郎と古い軍事施設内を進んだ。
途中、防衛ロボットと何回か戦闘になったけど、ゴリラのショットガンとグレネードが、ぶっ壊した。
トラップは、あたしが端末操作で黙らせる。
ゴリラは時々、無線で外に居る手下たちと連絡を取った。
どうやら、戦いは優勢らしい。
一番、奥の部屋に辿り着く。
「開けろ」
オーケー、ゴリラ。
少し手こずったけど、開いた。
武器庫だ。
大量の武器が眠ってる。
狙いはこれか。
「ヒヒヒ」
笑うゴリラ。
「やったぞ。これで、このエリアを牛耳れる」
はいはい。
「ビジネスの話をしようよ」
あたしは、そっとゴーグルをつける。
「いいぜ」
頷くゴリラ。
こっちにショットガンを向ける。
「金が惜しくなった? 前金も取り戻したいんだ?」
「ああ。そういうことだ。殺すには惜しい女だがな」
全然、嬉しくない告白。