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 部屋に入ったあたしとチェイミーは、鉱山での疲れもあって、ガタガタのベッドでも気にせず、ぐっすりと眠れた。


 自然と目が覚めると、もう日が落ちて夜だった。


 チェイミーは、まだ寝てる。


 あたしは部屋を出て、廊下の手すりに手をかけた。


 階下を覗きこむ。


 ハゲオヤジの頭頂部が、真上から見えた。


 カウンターで流れ者風の男と話をしてる。


 金塊の話や荒くれ者たちのアジトの話、他にもいろいろ。


 いちいち客が興味を示すから、オヤジのお喋りが止まらない。


 また、首筋がチリチリし始めた。


 いやな予感がする。


 客が鍵を受け取って、1階の部屋へと消えた。


 宿を閉めるのか、オヤジが入口の扉に歩く。


 鍵をかけた。


 周りに人が居ないか確かめるように首を動かす。


 こっちに顔を上げた。


 あたしは自分の勘に従うことにした。


 頭を引っ込めて、息を殺す。


 しばらくすると廊下の電気が消えて、オヤジが1階の部屋に入っていく音が聞こえた。


 あたしは、音を立てない忍び足で階段を降りた。


 カウンターを乗り越えて、すぐにオヤジの後を追う。


 部屋の前まで来た。


 扉に耳を当て聞き耳をたてる。


 微かに話し声が聞こえた。


 扉のノブに手をかけて、そっと動かしてみる。


 開かない。


 あたしはポケットから、ピックとドライバーを取り出した。


 この程度の鍵なら、数秒で開けられる。


「カチッ」という音がして、ロックが外れた。


 扉をゆっくりと、少しだけ開ける。

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