15
「PS」だ。
ハインツのより、古い型。
ヘルメットを被っておらず、短髪の男の頭が丸見え。
ホログラムで見た顔。
アルゴだ。
ロケットランチャーだけじゃなく「PS」まで。
アルゴを舐めすぎてた。
アルゴの手には、軍用のハンドガンが握られてる。
ロケットは、もう無いのか。
アルゴの顔が、チェイミーの側に向く。
「アルゴ!」
重傷のハインツが叫んだ。
アルゴがハインツを見る。
「俺だ! ハインツだ! 仇を討ちに来た!」
「ハインツ? お前か!」
アルゴが笑いだす。
あたしは、やっとチェイミーに追いついて、首根っこを掴んだ。
無理矢理、引きずって鉄屑の陰に隠れる。
暴れるチェイミーを押さえつけた。
「離して! パパが!」
「分かってる!」
考えろ、考えろ、あたし。
どうやって、アルゴに勝つ?
「まさか、女房の仇を討ちに来るとはな! おめでたい奴だぜ! お前も、あの世に送ってやるよ!」
「やってみろ、アルゴ! こっちへ来い!」
ハインツの動き。
アルゴから離れる。
「なるほど。オレの注意を引きつけて仲間に撃たせるつもりか。見え見えだぜ、ハインツ!」
アルゴが、こっちにハンドガンをぶっ放つ。
牽制だ。
左手を頭の前に出して、ガードしてる。
奴の頭以外は、あたしのハンドガンじゃダメージを与えられない。
アルゴがハインツの方へ進む。
ハインツは這って逃げる。
逃げる?
待てよ、そうか。
ハインツの狙いは。
あたしは理解した。




