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動いてるのは、あたしとハインツ親子だけになった。
アルゴのアジト。
夜のスクラップ工場。
奥に大きな倉庫。
中央には起動ボタンで地面が開き、大型の鉄屑を複数のローラーが噛み砕く仕掛け。
丁度、その開口部の上に「PS」とライフルを装備したハインツが立ってる。
あたしとチェイミーは、ハインツから少し離れたコンクリート製の小さな建物の中だ。
壁が壊れていて、ハインツが見える。
4基の自動タレットの制御端末が、ここにあった。
まずは計画通りにハインツが突入。
アルゴの手下を引きつけた。
その隙に、闇に乗じたあたしたちが潜入。
端末をハック。
敵を攻撃。
あっという間に制圧は完了。
ここまでは完璧だった。
そう、ここまでは。
いつの間にか、奥の倉庫のシャッターが半分ほど、開いてた。
気づいたときは遅かった。
倉庫から、ロケットランチャー弾が飛び出して、ハインツを直撃した。
激しい爆発。
爆風に一瞬閉じた眼を開けると、ハインツが仰向けに倒れてた。
「PS」から煙が上がってる。
装甲が、ところどころ剥がれて、ハインツの顔が半ば、むき出しになってた。
「パパ!」
チェイミーが叫ぶと同時に、ハインツへと走りだす。
止める暇もない。
まずい。
あたしも慌てて、後を追う。
走るあたしの視界の端に、倉庫から何かが出てくるのが映った。




