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この国は1度、滅んだらしい。
よくは知らない。
あたしが知ってるのは銃声と爆発音。
今も、すぐそばで鳴ってる。
「まだか、クソ女!」
まだだよ、クソゴリラ。
物心ついたときから、ジジイに色々と仕込まれた。
ドアの端末をいじるのも散々、練習させられた。
理屈は全く分からない。
トライ&エラーのパターンを覚えてるだけ。
19歳の今は、大抵のロックは開けれる。
「やったぜ!」
いつも変なヘルメットを被ってる、鶏ガラみたいな奴の声。
癇に障る声。
ライフルを撃ちまくってる。
「ギャッ」
どうやらもう、あの声は聴かなくて済む。
「まだか!」
ゴリラ野郎。
ゴロツキ連中を束ねてる。
狙いがあって、この古い軍事施設にやって来た。
もう、軍隊は居ない。
敵対する野盗グループも嗅ぎつけたようで、激しい戦闘になってる。
ゴリラは施設のドアを開ける為に、あたしを雇った。
「早くしろ!」
怒鳴るな。
開いた。
「よし、先に入れ!」
開いたドアの中へ、あたしは飛び込んだ。




