〜〜〜はてこい〜〜〜 クリスマス
第十九話
恋の終了日はもうすぐやって来る。隣町を歩いて、「何か欲しいものある?」と訊ねてみた。無言でジュエリーショップへ。彼女は店員に出されるまま、聞いたコトも無いブランドの指輪を左手の薬指に嵌めた。
「コレがいい。」
「あ、うん…」
少し予算オーバー。でもそれでいい、レイコの嬉しそうな顔が見られればいい。カードの使い方が判らずに手間取ったのが恥ずかしかった。そしてちょっと調子に乗って提案した。
「あのさ、最後の年越し、ボクと一緒にしてくれない?」
「ショウと? 年越しも年の内、期間内だからいいわよ、でも私からもお願いがあるの。」
「え、何!?」
「私のアルファ貰ってちょうだい。少し維持費がかかるけど、手続きもメンテも知り合いの業者にやらせるから。」
今のボクにクルマは贅沢だ、指輪よりコッチの方が遙かに高いだろ… だけど正直欲しいと思った。
「売ればいいんじゃないの!? 実家に持って行くとか。」
「他人が買って、私のクルマを知らない誰かが運転している姿を想像すると、もう、だ い な し! ならば廃車にするわよ。」
「じゃ、ボクが面倒を見るよ。これからは、自分でクルマ通勤かな? でもオープンカーでだと目立つな(笑)」
雨に弱いので、会社の駐車場に長時間停めるなら、結局晴れの日にしか乗れないが。何時からか、レイコはボクをショウと呼んでくれていた。でも年が明けるとお別れの時間になる。
続く
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