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「いのちをこわしたい」
命を壊したがるあなたに
僕はなんて声をかけたらいいのだろう
あなたの手はすっかり紅色に染まっていて
僕がいくら拭いても落とせはしない
勇者になったつもりのあなたは
容赦なく矢を放つ
自分の巣を守る鳥を撃ち殺して
満足かい?
愛する家族がエッグトーストになった気持ちを
あなたは理解できないでしょう
全てリアルじゃないのだから
そうしてまで
命を壊したがるあなたに
僕はなんて声をかけたらいいのだろう
あなたの眼はすっかり充血しているせいで
僕のお薦めの目薬も効きやしない
超人になったみたいなあなたは
隔てなく車を走らす
道を歩いていただけの人を轢き殺して
気は晴れたかい?
あの朝の背中を見たのが最後となった人のことを
あなたはわかるはずもないでしょう
全て本当ではないのだから
そうしてまで
命を壊したがるあなたを
僕は既にもう為す術もないのだろう
あなたの手はすっかり紅色に染まっていて
僕の手の冷たさなんて感じ取れないだろう
壊すことにしか考えられなくなったあなたを
壊すことしかもう方法はないのだろう
どうにかして、命を壊したい




