「My Majesty!」
俺の威厳!
My Majesty!
今日からここは、僕の国
今から僕は偉い偉い王様だから
お前たちはひれ伏さなければならない
あなたの威厳!
Your Majesty!
ここから先は、あなたの国
あなたもあなたで、王様でいいから
俺のとは違う人たちをひれ伏してください
そんなノリで
気楽に国を建てられるようになった文化が
ある意味で、罪だったんだ
彼の威厳!
His Majesty!
こことここは、彼の国
彼は彼なりにエロいエロい王様だから
お前たちは、その、注意しておけよ
彼女の威厳!
Her Majesty!
あそこと、あとこの島が彼女の国
彼女は訳あって、王様業に詳しいから
まぁあの人は上手くやっていけるんじゃないかな
そんな勢いで
気軽に国を建てられるようになった風潮が
総合的に見て、罰だったんだ
そうやって僕たちは
気楽で気軽に国を建てたばかりに
あんなにも、簡単に争うようになって
そうしていつしか僕たちは
気晴らしに建てただけの国について
咎めあって、いがみ合って
やがて気に障るようになって
この世界はもう
尊厳と血の海に塗れた、小さくて狭い牢獄に
変わり果ててしまった
あゝ
僕は悲しい
輝きに満ち溢れていたはずの未来は
どこで踏み間違えたのだろう
もしかしたらもう
僕たちが国をコントロールできるだろうという考えが
あまりに浅はかだったのだろうか
敵意の目と、憎しみの刃しか残らなかった世界で
僕はもう、生き残ることは出来ないかもしれない
それでも僕は
時折見える微かな光を信じて
この世界を生きようと思う
未来を信じてみたい
【日本協和発酵】です




