第一話(サクラ・ミヤモト)
君がこの話を読むという事はおっぱいの神秘の探求者という事だろう、ならば、相互に前書きなど不要!私たちは魂で語り合えるのだ同志達よ!!
「あーっ、もう!いったいここはどこなの!?」
見渡す限りの森林に困惑しながら、桜はさけぶ。
瞬間、ぐぅーと、鈍い響きがあたりに響いた。
「そ、そういえばお昼食べてなかったんだった……」
こんな所にいきなり飛ばされた理不尽を心底呪いながら。
とりあえず食べられる物を探しに森を探索しはじめる。
探索を開始して5分ほど歩いた所に、
きらきらと光り輝く黄金の剣が地面に突き刺さっていた。
「綺麗……」
木々の隙間からこぼれる日の光にてらされる黄金の剣に、
そのあまりの神々しさに、陶酔し恍惚とした表情を浮かべて、
ゆらゆらと夢遊病の用に近づき、
気がつくと、全力で剣の柄を握り締めていた。
「剣を抜きますか?抜きませんか?YES/NO」
そう、機械的な音声が聞こえたような気がした。
しかし半覚醒状態の桜はその事を気に留めず。
即答する。その事をあとで後悔するとも知れずに。
「いぇーーーす!この剣抜きますっ!!ぐっ、スポッ。えっ?」
あまりに簡単に抜けた事に肩透かしをくらって意識が完全に覚醒する。
「――聖剣起動、対象者:サクラ・ミヤモト、流派:測定不能、武器:該当なし、材質:竹の刀、継承素質……規定値クリア――聖剣システムの起動を申請、認証、武装展開開始……第七聖剣、モード竹刀」起動、七代目剣聖:サクラ・ミヤモトをレコードに登録。
矢継ぎ早に告げられるカタコトの言葉に桜はついていけないまま自身が強烈な光に包まれるのを唖然と見ているしかなかった。
「なんなの!この超展開!」
「しかも、中学からはじめた剣道二年目の私が剣聖って」
「それに、聖剣が竹刀って……ほんと残念すぎる……」
……。
「ピィピィーッ!てすてすマイクのテストーマイクのテストー」
「こちら神々の暇つぶし聖剣運営委員会――、宮本 桜さん聞こえていますかー、聞こえていたら返事をしてくださーい」
「なっ何!?誰っ?」
突如あたまに響く声に驚きつつも問い返す。
「今回の聖剣運営の担当になりました、小間使い天使のジョン・スミスです。」
「今代の聖剣使いに選ばれました、桜さんにはまず、聖剣使いとしての使命をお伝えします」
「ちょっと!ちょっとまって!あなたが、私をこんな所につれてきたの!?神々の暇つぶしで!!」
「??いえ、聖剣運営委員会はあくまで聖剣が抜かれるまでこの世界に関与しませんよ?」
「なのでそれは完全に別口ですね、たぶん運悪く次元の歪に引っかかったとかでしょう、それだと命があるだけでも御の字ですよ?」
問いただそうとした矢先に告げられた事実に肩透か困惑した桜の
怒りは斜め彼方にベクトルを変えて飛んでいった。
「……」
「さて、それでは時間も押しているのでここからは一方通行で用件だけ伝えていきまーす」
「ちょ――」
桜の声を上書きしたテレパシーが脳に高速で流れてくる。
「それではまず、聖剣使いの使命について、この世界について説明しますね。
この世界プルームには魔物と呼ばれるモンスターがいます。普段は冒険者達の収入源になったりと
人の力で倒せるものが大半ですが……偶に魔王種と呼ばれる人の枠では多大な犠牲を払ってぎりぎり倒せる位の最強種が神々のミスで生まれたりします。
人々にに試練を与えるのはそれでいいのですが、このままいくと人類がこの世界から消滅してしまうのです。そこで対策と娯楽を兼ねて作り出したのが聖剣と運営委員会だったりします」
「娯楽て……色々と言いたい事はあるけど、つまり、その最強種を私に倒せという事ね?簡潔に言わせてもらうわ、無理!」
「いえ、無理と言われてもやってもらいます!聖剣を抜いたが最後、あなたに残された道は剣聖ロードしかありませんっ。それでは、よき聖剣ライフを~」
「あっ、ちょっと待ちなさいよ!私魔物との戦い方なんてわからないしっぜんぜん強くないし――」
「そこのところはご安心を!!神々テンプレ委員会の特別サービスで、身体能力強化と、この世界の言語と、あなたの流派剣道のすべての技を最高技能としてプレゼントサービス致します。ついでに王都の冒険者ギルド前まで転移サービス♪。それでは今度こそ最後の最後、よき聖剣ライフを~ぽちっとな。
「ヒューーーン!ぇぇぇえええ!なんで!なんで!!穴に落ちる転移なのよぉおお」
突如真下に穴が開いて問答無用でおちて逝く理不尽に絶叫を上げつつ桜はこんな事になった自分の運命を心底呪った。
絶叫をあげながら穴をおちておちておち続けるなか、体が光に包まれていき、光が収まると私の目の前には身の丈ほどの大きな看板があった。
[ペント王国冒険者ギルド、ギルド本部]
「……な、なんで、なんで着地は普通なのよ……転移、穴に落ちる意味ないじゃん……」
突如ヒモ無しバンジーを体験した桜は、ところどころにあほ毛を生やし憔悴した顔のまま、冒険者ギルドの看板を眺め続けるのだった。つづく
ふぅ……小説書くの下手だけど多めにみてね。てへぺろ