夏になると幼馴染が浮気をする
オレには、那月という幼馴染がいる。
高校生になったオレたちは、学校が違う。
しかし、バイト先は一緒だ。
近所の大型スーパーで働いている。
レジをやったり、品出ししたり。
「ねぇ、潤耶今日バイト?」
「うん、那月は?」
「バイトー。」
「なら、一緒に帰ろうぜ」
「うん!」
こんな感じで、結構一緒にいる。
高校が別々になるってわかったときは、もうあんまり一緒にはいられないだろうなぁって覚悟は、していた。
しかし、意外と一緒にいられて、オレは非常に嬉しい。
中学卒業の時、オレから那月に気持ちを伝えた。
その気持ちに応えてくれた那月。
そもそも、なぜスーパーのバイトなのかというと、那月がぜひ、スーパーがいい!というからそこにした。
バイト終わり、那月と自転車置き場で待ち合わせした。
「おつかれー」
先にオレが待っていた。
「おつー」
那月がオレに気づいて返事を返す。
「今日も疲れたなー」
「ね、水分補給しなきゃってことで、わたしは二股しました」
…
え?
「水分補給で二股は…おかしくない?」
「あー、ごめん。潤耶入れたら三股だ。」
⁉︎
「えっ……それはぶっ飛んでるな…」
「まあまあ、夏だしいいじゃないか。」
…
「よくないだろ…」
「なら、潤耶もたべよ?」
「はあ?オレもとか…ヤバすぎだろ」
「なんで?水分大事でしょ?やっぱりたべると元気でるよね」
「えっ?」
「早くたべたいなぁ。」
「肉食系女子なのかよ?」
「フルーツ系女子だよ?」
…
聞いたことねーな。
「みずみずしくて甘いのがたまらんのよねー」
…
なに言ってんだよ…
「相手って…まさか同じバイトのやつじゃないよね?」
「いや、果物コーナーに並んでるよ。」
⁉︎
なに⁇
順番待ちなの⁉︎
バイトしろよ‼︎仕事中になにしてんだよ⁉︎
「やっぱりスイカからだよね」
⁉︎
「はい?」
「たべよ?フォークあるし」
…スイカ?
「潤耶は、パイナップルからがいい?」
…パイナップルだと?
「まさか、スイカとパイナップルの二股かよ⁉︎」
「あたりまえじゃん」
…
「あー、焦った。」
「なんで?」
「二股とかいうから…まさかって思ったわ」
「ないよ、わたしは潤耶が大好きなんだから♡」
「オレもだよ♡那月、キスしていい?」
「えっ?ここは、ダメだよ。ママたちにみられる危険性大だよ?スーパーは、危険だよ。」
「たしかに。なら、帰り道少し寄り道する?」
「する♡」
幼馴染の二股がスイカとパイナップルのフルーニでよかった。
おしまい♡




