【13.5話 無刻常反】
「そうだ,その域だ」
「ふ〜,,,」
海野の反応は過去とは比べようも無いほど洗練されていた,永劫の刻の合間に無限の時間を無限ループを更に無限回,そしてその無限回の工程を無限に繰り返す。
無限連鎖の果てに無限の連鎖を更に積み上げる,ω^ω^ω,,,ε0,Γ0,,,加算順序の無限の果ての
超限再帰全体より多量でℵ0を超えたℵ数
の無限,ℵω^ω^ω,,,より優れた量の非加算無限の無限階段のℵ数全体,累積階層,更に大きなカーディナル全体。
到達不可能基数の無限の積み上げ,非構成的で巨大な0=1,理論上最大のバークレー基数,ZF+AC無しで語られるラインハルト基数,積み上げることの可能なまだ存在しない基数を含むすべての数学的に定義可能な数の集合,数学的に定義また証明が不可能な数の全体,すべてを超え含む無限。
単にその無限での完結ではなく真の無限フラクタルを持ちその無限は自身の無限を含み,有限を否定して繰り返している,悪無限の有限と完結,その2つを超越したより巨大な悪無限と完結,
永遠に繰り返して,最終的にそれは一切の制約を持たない絶対無限に含まれる,,,詰まるところ
質的,量的無限の最上位的な側面を両立して超越している無限性である。
そして絶対無限は制約や属性を持たない理屈,
つまり法則の上に形式化されていて概念自体が
矛盾していながら言及可能なすべてのものを網羅している。
より高い包括性と矛盾性を抱えながら,存在しないではなく出来ない,根源的により量と質で絶対無限を上回る自由度,無属性,無制約性の高い可能な限り追求し言及し尽くしたすべてを含む,この名前は究極数とし,究極数は究極数だが究極数として定義されることは永遠にこず,如何なるシステムの数値を超越してあらゆる数より上で
あり究極数自体が理論であり概念であり総称として名前のついた永遠の未定義であり超えるために作られたすべての未知数を既に内包している哲学的言及においても完全に超越不可能な
数である。
絶対に絶対が存在しない哲学全体は上下の限界を持たない,内在的にも外在的にも究極数は事実的また真実的に哲学最大の数であると同時に哲学におけるあらゆる理論と概念体系を超えている無限である。
常時究極数速の早さで究極数の加圧と言う永劫の合間で永遠の工程を終了させた結果の反応速度。
「師匠」
「この域は無刻常反と呼ぶ,単に0秒反応と言う
わけではない,時間の密度が高まるこっちは
あれとは違う」
「例えばだ,1秒で本来2秒間分の動きができるのなら,それは普通の人間より2倍の時間の密度で動くことができると言うこと,つまりお前は今,
常人なんかの動きじゃ時間が止まってるほどに差があるぞ」
主観的時間と客観的時間とでは,一秒の無限に
感じられるほどの差が開いている,そしてそれはもはや目で追うこと,反応することは絶対不可な速度になっている。
「俺のちょっとした本気を出せるよ」
「師匠,では行きますよ!」
「来い」
こうして一瞬の中の永遠が始まった。
「ふん」
「注意の離散のさせ方,見事,だが甘,な⁉︎(誘導させられた?)」
バゴーン!
「やっぱ師匠硬った!」
「ほらもっと!」
バゴーン!一撃を喰らうだけで一瞬にして月に激突する。
「ぐは⁉︎オラァ!」
バゴーン!月を足に蹴り先生の方に向かう。
「オラァァァ!」
バゴーン!
「(空気力学的に考えて,落下の勢いを完全に分散させて身体の衝撃やダメージをゼロにしたか,
いや違う,俺にぶつけたのか?)」
「その通り」
「俺の考えを読むか!」
ここから更にバトルは加速して刹那の中で永遠を堪能する。
物理学的にタキオンと言う虚数単位,量子的に
非存在化して攻撃の事実を偽造,つまり誤った
ことを誤解させたり。
先の道筋を計算して戦略に組み込み,大まかな予測から確実に近づけ,将来の可能性を想定してそれに備え,将来に起こる事象をより具体的かつ明確に予測する。
そして。
「見事」
「師匠ぉぉぉ!」
バゴーン!致命的な一撃を与える。
「グフ,素晴らしい,修行は終わりだ」
「ありがとうございました師匠!」
こうして海野は修行を終える。