表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
14/27

第11話 床から手



 探索を続ける。

 廃墟内の廊下を歩いていると、床が抜けている箇所があった。

 ここは一階だから万が一床が抜けて、落下してしまってもそれほど大けがをするわけじゃないから、大丈夫だとは思うけど……。


 自ら率先して足ズボの罠にはまりに行くほど、僕は物好きじゃない。


 だから僕達はその穴を避けて先に進んでいくのだが、横を通りかかった時にそこから白い手が伸びてきた。


 バンッ。


 とか音を立てて、手が床を叩く。


「うわっ」


 驚いた僕は思わず転びそうになったが、あいつが背中を支えてくれた。


 礼を言おうと思ったけど、それどころじゃない。


「おぉぉぉぉ……」


 怨嗟の声を発した何者かが、穴から這い出てこようとしていたからだ。

 長い黒髪が見えてる。

 あ、髪の間から恨めし気な目が……。


「に、逃げるぞ!」


 すると女の子が空気を読んだ発言をした。


「怯えないと失礼ですしね」


 いや、怯えてあげてるわけじゃなくて本当に怖いんだが。

 

 意外とタフだな女の子!



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ