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第8話 三人
そういうわけで、廃墟の前で集まった人達の中から、あと一人とパーティーを組むことになった。
「よ、よろしくお願いします……」
選定は開催日前にスタッフが決めていたようだ。
僕は友人と同じ組だった。
それで、共に探索する事になったのは、気弱そうな女の子だ。
前髪ぱっつんで、最新のおしゃれとは縁遠そうな、地味な子だ。
スカートもロングで、靴は底の低い黒い靴を履いていた。
とりあえず僕達の順番が来るまで自己紹介。
僕、友人の順番でこなしていく。
あいつはかなり不機嫌そうだったけど、一応コミュケーションはとってくれるようだった。
「他の人とこうして遊ぶの夢だったんです」
自己紹介が終わった後、女の子はそう言った。
今日の日の事を、楽しみにしていたらしい。
あいつが失礼な事とか言わないといいな。
あいつ、弱い人間の気持ちが分からないからな。




