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プロローグ
だいぶ前に書いた話です。
話や要素がとっちらかっているので、おそらく読みにくいです。
――神様にお願いしてるんだ。
目の前にいる、彼女はそう言った。
どこか遠くを見て。
――俺にお願いしろよ。
だから、俺はそう言ったのだ。
けれど、彼女は首を振る。
――無理だよ。
――何でだ。
――だって人間はちっぽけで非力だから、できるとは思えない。
――そんな事は……。
――ちっぽけな人が人を救うなんて。
その時俺は、彼女に手を伸ばしていた。
けれど、彼女はその手を掴まなかった。
俺には何もできやしないからといって。
けれど俺は、出来ると思っていたから。
頑張って、頑張り続けて。
でも、結局彼女の言った通りだった。
彼女は失われた。
俺の力が足りなかったのか、それとも本当に彼女が抱いた願いは、神様にしか叶えられない物だったのか?