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 ところが……続いて、外の明るさが微妙に変化。

「おい、久米、何が起きてる?」

「無茶苦茶だ……おい、馬鹿、迂闊に出て来んじゃねえッ‼」

「状況が判んねえんだから……何だ、こりゃ?」

 上空の複合ヘリが移動していた。

 それを追うように、空に光線のようなモノが走る。

「何だ……ありゃ?」

「曳光弾だ」

「だから……何だ?」

「機関銃なんかの弾に何発か一発入ってるヤツだ。飛んでる最中に暗闇で光って見える」

「良く知ってんな」

「ああ、俺が元居た『組』は対人用火器どころか、迫撃砲や対物ライフルや重機関銃まで持ってたんでな」

「どう言うヤクザだ?」

「仕方ねえだろ。熊本を拠点にしてた商売(がたき)が4m(クラス)の軍用パワーローダーまで持ってたんだから」

 おいおい、「NEO TOKYO」も、結構、治安がアレだと思ってたが……「本土」は、それ以上だったのかよ。

「ところで……あれ……わざとヘリを外してないか?」

「多分……あのヘリの所属先とは違う『誰か』が、ヘリに警告してんだろう。大人しく去ってくんなら、撃ち落さずに済ませてやる、ってな」

「何か……やな予感が……」

「ああ……ヘリが行ってくれた代りに……来やがった」

「何がだ?」

「この姿の時の俺は……耳も効くし……多少は赤外線も見える」

「へっ?」

 念の為……「気」を放つ。誰かの「気」を検知する為のアクティブ・センシングだ。

 甲板に「お客さん」達が居る。

 だが……それ以外の気配は……ん?

「動くな……。下手な真似はすんな」

「お……おい……」

 久米が猛ダッシュ。

 下手な「高速移動能力」持ちより速い(はええ)かも知れ……ん?

 何だ?

 暗闇では目立つ……白い帽子に白いジャージのデブが、どこからともなく現われ……甲板で一塊になってるお客さんに近付く。

 おい……何で、俺の気配を探る術で検知出来なかった?

 久米が白豚野郎を右手の爪で攻撃。

 何だ、あのデブ? サモ・ハン・キンポーか何かか? 昔の香港映画の「燃えよデブゴン」かよ?

 あっさり、久米の攻撃を避けて、後方に大きくジャンプ。

 それも……良く見ると、ポケットに両手を入れたまま余裕かまして……。

 次の瞬間……久米のズボンが弾け散る。

「あっ?」

 久米の尻から……巨大な尻尾(モフモフ)が出現し……そして、久米の体が回転、巨大な尻尾(モフモフ)が暗闇に潜んでいた誰かを引っ叩いた。

 おい……そうか……あのデブが暗闇でも目立つ格好をしてたのは……おとりか……。

 暗闇の中に……黒一色の服を着た誰かの手に有る日本刀(ポンとう)の銀色の輝きが煌いていた。

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