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5/8

1.勘違いする魔王。

ここから第1章。

短めのプロローグ、って感じで。








「ふむ……。なんだ、この視線は?」



 ――翌日。

 宿からギルドへ向かうと、何やら周囲の視線が気になった。

 まるで変哲なものを見るような、そんな目を向けてきている。俺の外見は人間と差異がないため、服装さえ変えてしまえば魔族とはバレないはずだ。


 あるいは、ファッションセンス、というものに問題があるのだろうか。


「……人間の文化とは、まだまだ理解し切れないな」


 身に着けている衣服――その上に安物の革鎧を付けている――を、まじまじと見ながら、俺は一つ息をついた。

 何度でも言うが、俺は目立ちたくはない。

 このような無用な要素で注目を集めるのは、不本意の極みだった。


「あ、あの……」

「もう一度、武具屋に行ってみるか。それで――」

「す、すみません!」

「……む?」


 そう思いながら独り言ちていると、だ。

 後方から、少女のものと思しき声が聞こえた。

 どこか聞き覚えのあるそれに振り返ると、そこにはボロボロな衣服に袖を通した赤髪の少女が立っている。たしか、この子は――。



「あの、ぼくはカイナ、っていいます!」



 そう、昨日かかわった少女――カイナだった。

 身の丈は俺の半分程度だろうか。年端もいかない彼女は、どこか緊張した面持ちでこちらを見上げていた。

 何があって俺に声をかけたのか。

 それは分からないが、ふと俺は思い至ることがあった。



「お願いします。ぼくをパーティーに――」

「すまないが、一緒にきてくれないか?」

「入れて……へ?」



 カイナの言葉を遮って、俺はそう提案する。

 すると彼女はどこか呆けた表情になって、首を傾げるのだった。





面白かった

続きが気になる

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「最低聖女が改革していく話」新作です。こちらも、よろしくお願い致します。
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