表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

77/211

第七十七話 ステータス表示

 クロエ・アイギス(16)レベル33

 職業:火の賢者

 HP:590/600

 MP:260/520

 筋力:180

 耐久:155

 早さ:180

 魔力:580

  運:60

 次のレベルアップまで経験値あと518000


 アリエス・ロックウェル(16)レベル36

 職業:地の賢者

 HP:608/620

 MP:230/510

 筋力:190

 耐久:160

 早さ:170

 魔力:620

  運:140

 次のレベルアップまで経験値あと438000


 ローランド・ブラックバーン(28)レベル41

 職業:初級パラディン(僧侶40+剣士12)

 HP:562/580

 MP:70/220

 筋力:260

 耐久:230

 早さ:245

 魔力:150

  運:70

 次のレベルアップまで経験値あと104500


 ヴイーヴル(成体)ドラゴンレベル9

 HP:900/900

 MP:700/700

 筋力:400

 耐久:400

 早さ:250

 魔力:500

  運:200

 次のレベルアップまで経験値あと1518000


 ベリル(幼生体)ドラゴンレベル2

 HP:40/40

 MP:200/200

 筋力:20

 耐久:10

 早さ:10

 魔力:100

  運:20

 次のレベルアップまで経験値あと22000


 流石は賢者と上級職のステータスだ。ヴイーヴルに至っては次元が違う気がする。こう見ると、僕とベリちゃんだけ浮いているな。しかしながら、ベリちゃんもレベルアップの上昇度に関しては、同じドラゴンのヴイーヴルを見てる限り凄そうな気がする。普通の冒険者仲間がほしい。僕だけ場違い感半端ないな。すごく浮いてる気がするよ。


 僕の『冒険の書』との違いだと、どうやら魔法や装備については表示されないようだ。そういえば、みんなの名字とか知らなかったけど、アリエス・ロックウェルにローランド・ブラックバーンか。ベリちゃんはそのままベリルで表記されているんだね。


「ハルト、何を見ているのだ?」


「えっ、みんなのステータスだよ。アリエスの名字ってロックウェルなんだね。クロエもステータス見れるんじゃないかな。予想通りというか、クロエの運数値の低さよ」


「むむっ、どうすればいいのだ。ステータスを表示するのだっ!」


 どうやら、見たいという思いを浮かべたり、言葉に発することでステータスは表示されるようだ。クロエの左手には『冒険の書』があり、そこには全員のステータスが表示されていた。


「おぉ、これが『冒険の書』なのだな。運のステータスを見比べる……っと、ハルト、ローランド殿と運の数値は私とそう変わらないではないか。レベル的に言えば私の方が高いのかも知れないぞ」


「ちょっとクロエだけずるいわ! それから、享年28歳のローランドの運と比べても参考にならないわよ。私もステータス表示よっ」


「享年……」


 みんな次々と『冒険の書』を表示させてステータスを眺めている。こんなにもの人が『冒険の書』を持っている光景というのは、ちょっと想像してなかった。これって、パーティ登録してない人から見たらやっぱり見えないんだろうな。


「ハルト、この、次のレベルアップまでの経験値というのが0になるとレベルアップするのだな?」


「うん、そうだね。次にレベルが上がりそうなのはベリちゃんと僕だね」


「ひょっとして、ハルトの『冒険の書』の魔物図鑑には魔物討伐時の経験値が記載されているのではないか?」


「よ、よくわかったね」


「HPやMPに関しても、今までは体に刻み込まれた感覚のようなものを頼りにしていたのだが、これなら正確に判断が出来るし、回復薬や回復魔法のタイミングも全体を見て調整出来そうだな」


「そうですね。全てを『冒険の書』に頼ってしまうのはよくありませんが、戦術的には参考になりますね。例えば、もう少しでレベルが上がる者にギリギリまで魔法を使わせるとかの調整はした方がいいでしょう」


「なるほどね。レベルアップしたら魔力は全回復するものね」


「しかし、この追加機能はシーデーモンとの戦いにおいて秘策となりうるものではないようだな」


「そうですね。運の低い私が言うのも何ですが、やはり奇襲を仕掛けてヴイーヴル様とハルト君がイシュメル様を抑えている間に数を減らしていく感じなのでしょうか」


「今回は私がいることで、ベリルの行動をコントロールすることが出来ます。ですので、なんとなくお願いするというより、明確に指示を出せるのが大きいでしょう」


 確かに今まで割りと雰囲気でお願いしていたし、前回ロードした要因は何と言ってもベリちゃんの単独特攻と言える。ベリちゃん的には良かれと思っての行動だと思うので責められないが、そこに相談だったり、僕たちの会話を細かく理解していたらと思うと違った未来があったかもしれないなと思ってしまう。


「ベリル様に細かい指示を出すのですか……。そ、その、大丈夫なのでしょうか?」


 ベリちゃんはというと、ボア肉を食い尽くさん勢いで食事に無我夢中なご様子。こう言っては何だが、割と自由な子だ。性格はのんびりで特技は睡眠とお腹に張り付くことだろう。気分でネコを助けたりする優しいところもある。とても細かい指示を理解して遂行出来るようには思えない。


「ベリルはとても賢い子ですよ。もちろん出来ないことも多いですが、こちらの意図を理解して行動するくらい訳ないことです。フォレストエイプの作戦の時も、しっかりこちらの意図通りに動いてくれました。予想以上とも言えます。そこで、ベリルには単独で動いてもらおうと思っています」


 フォレストエイプの時はベリちゃんの様子を見ている余裕はなかったけど、思い返すだけでも絶句しそうになる大量の誘導は完璧に行われていた気はする。

続きが気になった方は、ブクマやポイント評価を頂けると作者のモチベーションアップに繋がります。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
エビルゲート~最強魔法使いによる魔法少女育成計画~
新作投稿開始しました。こちらもよろしくお願いします。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ