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第一章 深夜徘徊

称号やスキルは【】で囲ってあります

誰もが寝静まった頃、一人の少年が動き出そうとしていた。


エレン「さて今日もいつものやりますか、【全知なるもの】みんなちゃんと寝た?」

暗い部屋の中でストレッチをしながら称号の名前を呼ぶエレン。

・・・・・・・はいシルヴァ様やカレン様、召使いの方々も寝ております・・・・・・・・・・

本来このように称号が意識を持ちましてや会話するなどありえない、だがこの異常性にエレンは気が付いていないようだ。


「よしスキル【気配断絶】発動」

気配断絶 気配遮断の上位スキル。スキルはスキルごとにレベルがあり、スキルに応じた行動をすればするほどレベルが上がっていく

レベルが10レベルに達すると上位スキルが目覚めるのが基本だ。ただスキルによっては、条件を満たしていないと上位スキルは目覚めない場合もある。

【気配断絶】もそのスキルの一種だ。【気配遮断】は訓練次第でだれでも手に入るが、【気配断絶】は気を使えないと入手できないスキルだ。


    エレン                

種族   人間                    

職業   剣魔(下級剣士)

レベル   1                     

筋力   85                   

素早さ  90                               

魔力 使用不可                    

気    33                     


スキル  【剣技】Lv3(流、絡) 

     【気配断絶】Lv1 【回避】レベル4 【気操作】レベル3【感知】Lv3 

     【直勘】LV2【罠作成】Lv2


魔法   使用不可


称号   【気を使うもの】【全知なるもの】【器なるもの】【努力するもの】


攻撃系スキルの発動には基本的に魔力を伴う。エレンが攻撃系スキルが使えないのはつまりそうゆうことだ。



     アウゼス                  


種族    人間                    

職業   下級剣士

レベル   1                     

筋力   90                   

素早さ  65                             

魔力   50                    

気     10                   


スキル  【剣技】Lv4(斬刃、刺突、叩きつけ、流、旋風、絡、斬鉄、地刃、飛刃)

     【戦技】Lv2(身体活性、集中、強心)

     【身体強化】Lv3【直勘】LV2【魔力操作】Lv3【回避】Lv2【感知】Lv1 


魔法    なし


称号   【剣術の天才】【戦闘バカ】


エレン、アウゼス両名とも称号と職業によるステータス補正なしの状態


スキル名の右側の()内に書かれているのは使用可能な技だ。攻撃系スキルは基本的にレベルが上がるごとに技が解放されていく。エレンの使用可能な技はながれからめ。流は攻撃を受け流し、絡は敵の武器を絡めて吹き飛ばす技だ。本来はどちらも魔力を使用する技だが、技術でカバーすることで技を使用可能にした。


【全知なるもの】

鑑定(ステータスが見れる)疑似意識(制限時間あり)****、**の天才

【剣術の天才】

剣技系スキルのレベル上昇補正、職業階位上昇補正、剣術補正


鑑定スキルを持っていないものは自分自身のステータスは見れても詳細までは見ることができない。

そして鑑定を他人に使用する場合はステータスを見れるだけで詳細は見れない。



部屋にある窓を慎重に開け窓から飛び降りる。着地の時多少音がするが気にせず屋敷の裏側にある森に向かって走り出す。


これは五歳の頃からこうして夜中に屋敷から隠れて脱出し秘密の特訓をすることで手に入れたスキルだ。最初のころはよくばれていたが三年もたち【気配断絶】を手に入れた今ではバレずに屋敷から逃げ出すこともお手の物だ。

まぁバレていないと思っているのはエレンだけなのだが。


「みんな体に宿してるっていうのになんで人間は気を使えないんだろうなー」

森に行くまでの暇つぶしがてらに独り言をつぶやく。


・・・・・・・・・・・・・・・皆さん魔力を最初から宿してるからですよ、さらに言えば宿してなかったとしても人間は基本的に気は使えない種族ですし・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


「俺が使えるのは【器なるもの】の環境適応能力のおかげかーいつの間にか役に立ってくれるんだな」


・・・・・・・・・・そうですね毎日あんな激しい戦闘をし、なおかつ毎日強力な魔力の波動を身体に受けていれば普通身体は壊れてしまいます。だから私は夜に鍛えて気を習得するのをお勧めしたのです。そうしてなければ身体は崩壊していたでしょう・・・・・・・・・・・・・・・


「え、いつの間にか俺死にそうになってたのか【全知なるもの】助かったよありがとう」


・・・・・・・・・・いえいえ、私はただの称号ですから感謝など不要ですよ・・・・・・・・・


「【全知なるもの】はもうちょっとほんわかな性格になったら完璧なのになー」


・・・・・・・・・・・・称号による意識体なのですから、さすがにそこまでは無理ですよ。エレンさんこそ昼間と夜でどうしてそんなに口調が違うんですか?・・・・・・・・・・・・・・・・・


「意識はしてないんだけどなー【全知なるもの】としゃべってると自然とこうなるんだよねー」


・・・・・・・・・・・・・・・・これは響さんの影響ですかね・・・・・・・・・・・・・・・


「ん?なんか言ったか?」

【全知なるもの】のつぶやきはエレンの耳に届くことはなかった。


そうして会話しているうちに目的地である森にある修行場につく。


「よしやっと着いた。さーていつものやりますか。」

そう言ってエレンは腰に差している剣に手をかける。エレンが言っているいつものというのは修行のことだ。日付が変わってから朝の五時まで五歳の時から毎日修行をしている。


アウゼスが使っている剣技をまねて剣技を振るう 一時間


瞑想し体の中にある気を感じ体の中に巡らせる  二時間


気を流しながら自分で設置した罠に自分でかかり避ける 二時間


これを毎日やってもエレンはまだアウゼスには勝ててない。

アウゼスの称号【剣術の天才】の補正で剣さばきにほとんど無駄がない、身体強化によるステータスの差、剣技という圧倒的な差があるのだ。

【努力するもの】という称号を手に入れるぐらい努力をしているエレンだが、その努力が無駄になるぐらい魔力が使えないというのは大きいのだ。

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