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ブックマーク、評価ありがとうございます。

すごく嬉しいですm(__)m


今回は少し短めです

すみません。

 ルシールは何事もなかったかの様に、風魔剣を具現化した。


 風魔剣を右手に装備すると思いイメージするだけで右腕に嵌った腕輪が反応してその姿を現わす。


 魔眼によって風の魔力がその周囲を渦巻いているのが見える。


 風魔剣は竜のブレスレットに似ているが、こちらは魔力消費なく具現化して使えるから非常にありがたい。


「何度みても凄いよな風魔剣。そうだっ!」


 試しにルシールが風属性の魔力を注げば己を包み込む風が簡単に巻き起こった。


「やっぱり…凄い!」


 少ない魔力でも、結構な風を操れる事が分かった。


 ――これなら攻撃以外にみんなを守る時にも使えそうだ。有難い。


 >ちょっと、急に何だ!危ないだろ!!<


 ルシールの頭から咄嗟に避難したラッシュが、パタパタと翼をはためかせ再びルシールの頭に着地した。


「ごめんごめん。渦巻く魔力をみたら出来そうな気がして、試したくなったんだのよ。」


 >ケガしたら責任取ってもらうからな<


「はいはい。分かったよ。次は気をつけるから、ね。機嫌なおしてよ。」


 >約束したからな。<


 ラッシュの手がガシッとルシールの頭を掴み、ルシールの顔を覗き込んでくる。赤い髪にまん丸お目目がルシールを睨んでいるが、怖くない。


「ははは、約束だ。」


 ルシールは覗き込み睨むラッシュの顔が逆に可愛く思えてその頭を撫でる。


 ――たてがみがふさふさして…気持ちいい。…たてがみが……気持ち……たてがみ?……。


 >こ、こら。何度も頭を触るな!!<


 十分に撫でた後ルシールは思った。ラッシュのたてがみってこんなに多かったかとー。


「ラッシュのたてがみ…って……ぇ!?」


 ルシールは疑問に思い両手でラッシュを掴み頭から降ろし、その姿を確認し固った。


 >…きゃぅ……こ、こら!何処触ってる!<


 ラッシュと思って掴んだ筈なのその両手が、赤いふさふさ頭の小さくて可愛い妖精をつかんでいたのだ。


「ど、どういう事?」


 この予想外の状況に、ルシールの頭が、ついていけずその妖精を握ったまま立ち尽くした。


 >……セクハラだぞ!おい!……なあ!……お〜い!ルシ坊?<


 小さな妖精のルシールを呼ぶ声に我に返ったルシールはおずおずと口を開いた。


「あ、あの〜……どちら様…ですか…ね?」


 >なっ!あたいに決まってるだろ?ルシ坊、何で急にそんな酷い事言うんだ!<


 まん丸お目目の妖精ラッシュが少し涙を浮かべながらルシールを睨みつける。その涙を見たルシールは、悪い事をしたと、焦り何をどうしたら良いのか分からなくなったが、念話の声を頼りに心当たりのある名を呼んだ。


「も、も、も、もしかして、ラッシュか?」


 >もしかしなくても、あたいだ!さっきからずっと一緒にいるだろ!<


 ラッシュの声に目を見開いたルシールは、言われて見ればそうだ、とすぐに納得し、深く頭を下げた。


「ご、ごめんよ。悪気はなかったんだ…だって姿が……全然違う…から。」


 >ふんだ。…ルシ坊がそんな奴とは思…………すがた?<


 ラッシュは自分の姿をキョロキョロ見て”おお“と小さな声をあげ両手をポンッと叩いた。


 >そう言えば、制限スキル買い取ってもらったんだ。<


「ああ、ラッシュは制限スキル買い取ってもらったな。」


 >うんうん。<


「じゃあ姿が変わったのは制限スキルが無くなったからなの?」


 >そうだよ。正確には戻ったかな…えっと、何から話せば…いいかな。

 う〜ん、そうだ。妖精は人界に行く際には獣以外の姿になってはいけない決まりがあるんだ。<


「うん。」


 >あたい、それ知らなくてさ、人界なら人に紛れれば分からないだろうと思って人の姿になった訳さ。<


「うん。」


 >そしたら、すぐに族長に見つかっちゃってさ、馬に変えられ強制送還されたのさ。

 その上、7日間怒られたんだ。これって拷問だぜ、長すぎだよな、キツかったんだ。足痺れたし。

 んで、人界に行っても人の姿になれない様に制限まで掛かられたんだけど、何故か精霊界になのに馬のまま戻れなくなってさ。と言っても精霊界では、魔法で何でもできるから、体を元のサイズくらい小さくすれば、そんな不便はなかったんだけどな。

 ただ、酷いんだぜ。

 掛けた後に、慣れないスキル使ったってポックリ逝ったんだ。誰が解除するんだよって話さ!<


「それは……また、……大変だったんだねラッシュ。」


 >おお、ルシ坊は分かってくれるか。でもさ。久しぶりに、元の姿戻ったけど、違和感ないから気がつかなかったぜ、あははは。<


 ラッシュは楽しげに笑いながらくるくる回った。


「違和感なかったんだ。……何で?馬と人じゃ違うと思うけどな?」


 >ん?、だって会話は念話だし、移動は浮かんでる、食べる時は、魔手を使うのさ。小さな手じゃ何も掴めないだろ?ほらな?<


 腕を組んだラッシュが分かったか、とドヤ顔で僕を見てる。可愛いから良いんだけど。


 ドヤ顔のラッシュは、当たり前の様に僕の頭の上には上がらず肩に座った。肩車を所望ですか。軽いからいいんだけど。


 >ほら、ルシ坊どんどん行くぞ!<


「こら、髪を引っ張るな!」


 ルシールの肩車で、はしゃぐラッシュの姿はかなり幼く感じた。


 ――小さな子供はみんなこうだったな………子供?……あれ…小さな子供って………誰?…えっ…何?…………何か。…思い出し…。

 >いいじゃないないか、減るもんじゃないよ……ブチブチッ……あっ!<


「痛っ!!こら、減るよ。ラッシュ。髪が減ってるから!」


 >あははは…<


 ――……気の所為か…。


 ルシールは肩車で笑うラッシュを懐かしむ様に見上げ見た。


 洞窟を暫く進むと、ラッシュが急に声を上げた。


 >あっ!!!!ここ。ルシ坊ここだ。ここの境界を超えたら精霊達が襲ってくるからな<


「何処?…あっ!これか?この地面にぐにゃぐにゃに何か刻んでるやつだろ?」


 >そうさ、それが精霊紋なんだ。

 ここって精霊の洞窟と言われるだけあって精霊しかいないんだけど。

 出てくる魔物も精霊が造ったオモチャなんだぜ。すごいぞ。

 だからどんどん壊して行こうな。<


「おもちゃ?なのか?」


 >そう。おもちゃだぞ。あっ!もしかして舐めてる?

 ここの精霊達は面白イタズラ好きで手加減何てして来ないぞ、

 見た目だけで判断してると酷い目にあうからな。<


 ラッシュが意地悪くニヤリと笑う。


「…あのラッシュ……酷い目ってちなみに…」


 意地悪顔のラッシュが一転してケラケラ笑いだした。


 >あはは、冗談さ、大概、ボコボコにされた挙句、身ぐるみ剥がされ、この場所に戻されるくらいだよ。全然大丈夫だ。<


「へっ?」


 >それにこの洞窟全体に自動回復の精霊魔法陣が刻まれている親切モードだから殺される事もないのさ。

 どう怖くないだろ。<


「ま、まあ。でも…身ぐるみはやり過ぎ……>ほら、ルシ坊の鈍った体にはもってこいじゃないか、、へへへ。

 それに、ルシ坊は明日からまた、人界で忙しくなるんだ、怪我なんてしてる暇ないもんな。

 あたいって気がきくだろ?<


「そ、そうだね。」


 >よし、頑張ろう!!<


 ラッシュが自分で言って元気に片手を上げた。


 >じゃあ、その精霊紋を扉を越えたら精霊のおもちゃが姿を現して襲ってくるからな。気を付けなよ。<


「分かった。」


ルシールはその精霊紋を踏み越えた。


 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

【名前:ルシール:LV17】 ギルドランクE

 戦闘能力:410

 種族:人間?

 年齢:17歳

 性別: 男

 職業:冒険者

 称号:精霊界の聖樹騎士

 スキル:

 〈スマイル〉〈料理〉〈洗濯〉〈文字認識〉 

 〈アイテムバック〉〈貫通〉〈馬術〉

 〈カウンター〉〈早寝〉〈早起〉

 〈早食〉 〈早技〉〈早足〉〈早熟〉

 〈治療:3〉〈回避UP:5〉 〈剣術:4〉

 〈見切り:5〉〈捌き:5〉 〈毒耐性:2〉

 〈覗き見:2〉〈危険察知:3〉〈空間把握:5〉

 〈精神耐性:2〉〈魔力装備:1〉

 固有スキル:

 〈浄化〉〈魔眼:5〉〈飛翔〉

 魔 法:

 〈生活魔法〉〈初級魔法:1〉

 *レジェンドスキル:

 《スキルショップ》

 《スキル制限解除》

 《加護・スキル神》

 借金総額:  セーバス管理 約7100万カラ

 レア装備:竜のブレスレット

 :風魔剣・風のシルフィールド

 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

あまり話が進んでないですΣ(゜д゜lll)


フレイとアルテの成長もそのうちに……。



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