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ブックマークありがとうございます。
いつもいつも更新遅くてすみません。
ルシールの背中には魔力で出来た立派な翼あった。
その翼の色は透明で、目が覚めるほど美しくかった。
「あはは、空が飛べそうな〈飛翔〉ってスキル買ったら危うく魔力枯渇で気絶しかけちゃって‥へへへ‥‥」
僕はゆっくりと息を整えながら、立ち上がった。
内心は、焦りと冷や汗たらたらのルシールだった。
良かれと思い勝手な事をしたのは自分であり、皆にいい所を見せようとしたのも事実である。そして、邪な心があった事も否定出来ない。
その為ルシールは、敢えて心配させまいと何事もなかったように平静を装う事にしたのだ。
ーー落ち着けぇ僕‥ふぅ‥ふぅ‥‥んん?‥‥あれ?
すると、あら不思議、どうしたことか、ルシールは何故だか直ぐにでも、飛べそうな気がした。
それだけじゃない。ルシールの所持する全てのスキルの使い方が自然と理解出来るではないですか。こんな事は初めてだった。
不思議に思い、ステータスを確認すると‥
ーー加護?‥スキル‥神?‥か、神‥‥神様!?ええ!!な、何で!?
「‥‥‥ル」
「‥‥シ‥ル‥!」
「ル‥‥ル‥!」
「「「ルシール!!!!!」」」
「うわ!!‥ビックリした‥‥って、みんな近っ!!!!」
「む、ルシールひどいっちゃよ。ルシールが苦しがってると思ったら、急にボーッとするし‥みんな心配して焦ったっちゃよ?んもぉぉ。」
「ルシール、背中‥翼ある、それ大丈夫?」
「‥ルシール、その体、大丈夫なの?人族に翼なんて聞いたことないのよ‥」
3人が3人、僕の顔を覗き込んでいた。不安そうに‥‥。
まあ、普通、知り合いの背中に翼が急に生え、ボーッと(実際はステータスを確認してたのだが)してたら心配するだろう。
ルシールの体は魔力枯渇になりかけてダルいだけで、至って元気だ。何処も悪いところはない。
みんなの不安そうな顔を見て、さすがにルシールはバツが悪なり、どう言い訳しようか、必死に考えたが、結局、良い言葉が思い付かず、素直に謝り、話をすり替える事にした。
「ご、ごめん。‥この通り体は大丈夫、何ともないんだ。
‥‥それより、みんな見てよ。空が飛べるようになったから‥‥ほらっ!!」
僕はみんなから1歩下がると、具現化した翼をゆっくり動かしふわりと少し浮いて見せた。
ルシールは飛翔スキルの使い方が理解出来ている為、自然な動作で身体を浮かす事が出来た。
3人は、あまりにもルシールが自然に浮いていくので、戸惑いつつ翼をゆっくり動かすルシールの姿に思わず息をんだー。
「「「ふわぁ」」」
そして幻想的なその姿に瞳を奪われた。
「‥ほらね?‥‥ん‥‥あれ‥?」
だが、一方、ルシールはというと逆に思った以上に、3人の反応の無さに内心焦っていた。
ーーま、まずい、これは怒られるパターンなの?
実はフレイとアルテは微笑み浮かぶルシールが少し大人っぽく見え惚けてた。
シャルロッテはルシールの姿に瞳を奪われた事を悟られまいと、取り繕く言葉を選んでいたのだ。
その視線は落ち着きなく泳いでいるがルシールにそこまで観察する余裕はなかった。
「‥‥‥そ、それより‥る、ルシール。
魔力枯渇になりかけたのでしょ。体がだるいわよね。
これを噛むといいわ。マジックリーフよ。
私がほぐしてあげるからね‥い、今も魔力使ってつらいでしょ?」
そう言ったシャルさんは、わたわたと自身のポーチから1枚の葉っぱ?らしいもを水魔法で湿らせ両手のひらで丁寧に捏ね始めた。
ーーあれ‥優しい?
「‥ありがとうございます。でも、今は浮いているけど、ほとんど魔力の消費はないんですよ。
そのマジックリーフ?って貴重品ですよね。
僕何かの魔力回復の為に使ったら勿体ないですよ。
その内自然に回復しますから大丈夫ですよ。」
「いいから、噛んでなさい、ほらっ口開けて!!」
シャルさんは浮いてる僕にツカッツカッとブーツの音を鳴らしながら近づいて来ると、僕が浮いてる為、爪先立ちになり、僕の口にほぐしたマジックリーフを突っ込んだ。
「しゃ、シャルさん‥ふわっぷ‥‥#$%●◎◇§◆▼□☆‥‥に、苦っ!!!!」
「出したらダメよ、苦みが無くなるまで、噛むの。
それで、ルシールの魔力は3割くらい戻る筈だから‥。」
「‥わ゛、わ゛か゛り゛ま゛し゛た゛」
僕は別にシャルさんに気を使った訳でなく、実際に魔翼は、今回しっかりと魔翼の型枠を創り上げた為(勝手にそうなった)、次からのスキル使用は容易となっていた。
これはつまり、スキル使用と同時に魔翼の型枠内に薄く魔力を満たし、魔力を巡回させる。
巡回させているだけなので、僅な魔力を消費するだけですむのだ。
「ぐえぇ。」
僕は苦いマジックリーフを噛みつつ、向こう岸に渡る算段をみんなで話し合った。スキルのことも。
「わ、私は風の精霊に頼むから良いわ。」
「そうですか‥」
僕は残念に思った、シャルさんも抱っこして向こう岸に送り届けたかったのに‥スキルの事を説明してから、皆そわそわしている。
このスキルは僕自身の体重の値を限界値として手にした物の重さを0へと変換させる。
つまり、僕と同じ重さ迄は何を持っても重さを感じないって事を教えただけなのに‥。
「じゃあ、危ないから、私が先に向こう岸で待ってるわね。」
そう言ってシャルさんは橋の側まで歩くと、何やら難しい言葉を呟いた。
途端にシャルの回りを優しい風が包み込み、格好よくふわりと浮き上がり、向こう岸に向け飛び立った。
「精霊魔法良い。」
「シャルロッテさんはやっぱり格好いいっちゃね。」
「うん、シャルさんは何でも出来て凄いや。」
飛び立ったのだが、意外にゆっくりだ。ゆっくり谷を越えて行くが‥
「あれ‥‥‥。」
シャルさんは思いっきり谷からの吹き上げる風に煽られ、ふらふら、あっち流れ、こっち流れ、と時間を掛かけてようやく向こう岸にたどり着いた。
シャルさんは思いきり流されていたが、橋の位置に戻ってくると、何事も無かった様に此方に向け手を振っている。
「‥‥。」
「‥‥。」
「‥‥。」
「だ、誰にでも向き不向きがあるんだよ。」
「そうっちゃね。」
アルテの言葉にフレイがこくこく頷いている。
「さ、さて、吹き上げる風が強いけど、どっちから先に行く?」
「アルテ、先行って。」
「あっ、フレイ。さては‥‥」
二人が何やらボソボソ話している。
ーーほんとうこの二人は仲良がいいよな。
ずるいとか、後とか、残るとか、時折意味不明な言葉が聞こえて来るが、僕はその間に味の無くなったマジックリーフを吐き出した。
魔力はシャルさんが言っていた通り3割くらい回復した気がする。
ーーもう良いよね。
いい加減口の中が青臭い。僕は生活魔法で口の中の苦みと、臭みを取り除いた。
「ルシールお待たせっちゃ。」
「分かった。アルテからだな。」
「そうっちゃお願いするっちゃよ。」
そう言ったアルテは、背を向け、僕に姫様抱っこをして欲しそうにこちらをチラチラ見ている。
僕はアルテを横にして抱き上げた。
「ひゃあぅ。」
ーーふわっ、柔らかい、それに良い匂いだ。
アルテがビックリしつつ、僕の首に手を回してきた。少し腰にくるが思ったよりも軽かった。それよりもアルテの柔らかい胸が当たって気持ちいい。
「む、ルシール。鼻の下伸びてる。」
「フレイ‥からかうなよ。そ、そんなに伸びてる訳ないよ。」
僕は慌てて、鼻を隠そうとするが、両手が塞がって出来なかった。
「アルテ。にやにや。‥‥ふん。」
「えへへ、お姫様抱っこに憧れてたっちゃもん。嬉しいっちゃもんね。」
「そうなのか‥それは良かった。」
ーー僕も良かったよ。柔らかい、ふへへ。
『ほら、ルシール何時まで待たせる気。早くしなさい。』
ボックリくんから怒気を含んだシャルさんの声が伝わってきた。
「ひ、ひぇっ‥何で怒ってるの‥あ、アルテ飛ぶよ。しっかり掴まって。」
「うん。分かったっちゃ。」
アルテが更に身を寄せて抱きついてくるのを確認すると、僕はゆっくりと浮かび上がった。
「おっ!!」
スキルが展開されているのかアルテの重さを全く感じなくなった。
「よし、これなら‥大丈夫だ‥‥アルテ行くよ!!」
飛翔スキルは凄かった。理解していた通り風の抵抗はなく、あっという間に向こう岸にたどり着いた。
アルテはまだ目を瞑ってる為、力を入れたまま俺の首に掴まっている。
「アルテ着い‥‥「ほら、アルテもう着いてるわよ。」
アルテに着いた事を教えようと思った所に、何故か、すぐ側によってきていたシャルさんがアルテをひょいと引き離し、アルテの柔らかさと温かさが遠退いた。
「あっ。」
「ルシール何よ!!」
シャルさんがジロリと僕を睨んだ。
「いえ。何も。次フレイを連れて来ます!!」
ーーこ、こわっ。どうして急に‥機嫌が悪くなってるんだ?
僕は逃げる様にフレイのいる向こう岸に戻った。
フレイはラッシュの側で膝を抱えて待っていた。
僕の顔を見たフレイが少し嬉しそうなのは気のせいだろうか?
「ルシール早かった、どうした?」
「いや、ほら、フレイ一人だから‥」
だからとても、シャルさんが怖くて早く逃げて来たとは言えなかった。
「そう‥。」
そう言ったフレイもアルテと同じ様に、僕に背を向けた。
フレイの耳は少し赤くなっていた。
僕はフレイを横にして抱き上げた。
「フレイは軽いな。ちゃんと食べてるのか?」
フレイはアルテよりも更に軽く感じた。
「食べてる。」
フレイは照れくさそうに?しているが、アルテと同じ様に僕の首に手を回して‥
「えっ。」
更に自分の顔を僕の左肩に乗せるようにぎゅっと抱きついてきた。
「フレイ、しがみつき‥過ぎ‥じゃないか。」
「私、高い所、苦手だから。」
「そ、そうなのか‥」
フレイが話す度に息が首に当たってこそばゆい。思わず身をよじらせてしまう。
「ルシール。」
息が首に掛かる、僕はまた、身をよじらせた。
「‥‥な、何だよ‥」
「何でもない‥」
フレイのトーンが少し上がった気がした。
しかし残念ながらフレイは女の子らしい柔らかさはあるが、胸の柔らかさ‥‥皆無‥
「む、変な事考えてる、早く行く。パクッ」
「わ、分かったから、ぷっふはっ‥首を噛むな‥こ、こそばゆい‥ぷふふ‥」
若干、フレイに遊ばれた感がしないでもないが、ルシールも満更でもない様子で向こう岸に渡ったのだが‥
ーーひぃぃ、シャルさんの後ろに、鬼が‥
「ほら、フレイ降りて、ルシール随分楽しそうね‥‥」
「ルシール。楽しかった。またして。」
「ふーん、何をかしらねルシール‥‥それに、この首の跡は何かしら?」
シャルさんが僕の直ぐ横から僕の首の辺りをジロジロ見ている。
「こ、これは‥フレイがふざけて噛んで‥‥な?フレイ‥悪ふざけだよなって、あれフレイ?」
フレイがいない。
フレイは既に、僕から離れて、アルテの側で話を始めていた。
何を話しているのやら、時折、アルテがきゃーきゃーと両手で口元を隠しはしゃいでいる。
もちろん僕の声なんて届いていない。
「‥そう。まあ‥いいわ、ほら、ルシール最後よ。ラッシュを連れてきて‥。」
シャルさんの雰囲気が一転してにこやかになって、ホッとしたのも束の間、僕には、聞き違いとも取れる事が耳に入ってきた。その目は笑ってない。
「えっ?」
ーー無理でしょ。どうみてもラッシュは僕より遥かにでかい。僕の何倍あるのやら‥。
「いや、ラッシュは‥‥」
「大丈夫よ、ラッシュの脚力なら、ルシールがちょっと手伝うだけで、こんな谷、軽く飛び越えるわ!!」
「飛び越えるったって、シャル‥‥」
「だから‥‥行ってきなさい、ラッシュが待ってるわよ、ね。」
「で、でも‥」
「は や く 行 く の 。」
シャルさんがにこりと微笑み、ピシッと向こう岸にいるラッシュを指差した。
「は、はい!!!!」
シャルさんの口調は柔らかく、表情もにこやかになのに‥
僕の背中には滝のように冷や汗が流れていた。
僕の本能がしきりに、この場を早く離れるべきだと、告げている。
「じゃ、じゃあ。僕。サクッと行ってきますね。」
僕は直ぐに踵を返し、ラッシュの方に飛んだ。
「‥だ‥て‥私だって‥ルシールが‥もっと大きければ‥お姫様抱っこして欲しいわよ。ばか。」
シャルロッテの呟きは吹き上げてくる風にかき消されていた。
シャルロッテとルシールとでは少しばかり身長の差がある。
もちろんシャルロッテの方が高い。
そして、ルシールは鍛えられ、引き締まった身体をしているが、年相応に線が細かった。
一方、シャルロッテの方は、そこそこ女性としては高い身長に、ほっそりと引き締まっているように見えるが‥‥何処とは言えないが、女性特有の柔らかさはも兼ね揃えていた。つまり見えない所にお肉がついていた。
それに身に付けている装備品の数々(これはシャルロッテの言い訳)
そう客観的に分析した結果、シャルロッテは、自分の方が重いだろうという事に思い至り、ほんとうは、ルシールに抱っこされたいのに、重いと思われるのが、嫌で、苦手とする風精霊魔法ウインドウォークを使ったのだ。
そんな中、自分はこんなにも思い悩んでいたのに、当のルシールはフレイとアルテを抱っこし鼻の下を伸ばしていたのだ、少しキツく当たって、しまうのも無理もない。
「はぁ、何やってるんだろ‥‥私‥」
思ったよりも乙女だったシャルロッテ。そんなシャルロッテの女心など、ルシールが知る由もない。
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「おお、ラッシュ。ちゃんと待っていたんだな‥偉いなぁ‥偉いぞ‥っうわ。」
僕はラッシュに近づき鬣を撫でようとしたが、ラッシュに避けられ僕の手は空をきった。
「何で何時も避けるんだよ。」
ラッシュがギロリと僕を睨んだ様に見えたが、気のせいだよな?
「シャルさんがさぁ、ラッシュの脚力ならこの谷を越えれるって言うけど‥‥‥無理だよね?」
ラッシュは僕のその放った言葉に明らかに機嫌を悪くし、僕の後ろ首に噛みついた。
「‥うわ‥うわっ、こらっラッシュ!!ラッシュまで、噛みつくな‥わぁわぁ‥痛、痛いってば!!」
ラッシュは僕の後ろ首をやや乱暴に噛みつき(実際は服の後襟辺り)少し左右に振り子の様に振った後、僕をラッシュの背中へとポイ捨てした。
「ぎぁぁぁ‥‥‥えっ?」
僕はラッシュの背中に股がっていた。なかなかラッシュは器用なようだ。
洞窟内では、あれほど乗せてくれなかったのに‥。
〉あたいをバカにした罰さ!!〈
「へぇ‥誰?」
ラッシュがギロリと鋭くした目を僕に向けた。
〉ふん、この甘ちゃんはほんと鈍い‥ほんとうは男なんて乗せたくなかったんだぜ‥〈
「はあ!!もしかしてラッシュ?」
〉ふん、鈍ちんめ‥〈
「いやいや、普通あり得んでしょ?」
〉何言ってるのさ。あたいは普通さ、坊やがおかしいんだ〈
ラッシュにそう言われて初めて理解した。
これは馬術スキルの所為だと、馬術を極めた者は、馬を手足のように操れ意志疎通も可能になると。
ーーもしやこれが究極の馬術:人馬一体か?
「もしかして‥僕の馬術スキルの所為か‥‥」
〉さあてね、まあ、あたいにとっては都合がいい。あんたはあたいを馬鹿にした。そこで大人しく掴まってなってもんさ‥〈
そう言ったラッシュは崖から離れ、適当な位置にまで下がった。どうやら助走をつけようとしてるみたいだ。
「いやいや、待てラッシュ。早まるな。」
僕の声に反応することなく、ラッシュは谷に向かって駆け出した。
「うわぁぁぁ‥‥ラッシュ。」
助走する場所はそれほど広くないのに、スピードはグングン上がり、直ぐにラッシュはトップスピードに入った。僕は振り落とされまいと必死にしがみついた。
「ぐ、ぐぐっ。」
ラッシュはトップスピードを維持しつつ崖までくると、躊躇なく跳躍した。
「ぐわぁぁぁ!!!」
僕も怖い、ラッシュは大人しく掴まっていろと言うが、そんなこと出きる筈ない。僕も必死に飛翔スキルを展開する。
ーー重い、重いが‥‥これなら‥。
馬術スキルと飛翔スキルを目一杯展開することで、僕とラッシュは吹き上ってくる風に乗ることができた。
徐々に、下降しているが、ラッシュがとんでない高さまで跳躍していたので問題なく、谷を飛び越えた。
ーーほんと、ラッシュも大概おかしいよな?
〉ちっ‥〈
「ごめん。怖かったんだよ。ラッシュがほんとに飛び越えれるとは思わなかったんだ。」
〉ふん、あたいも考えが甘かった。坊やの力が無ければ‥〈
「いやいや、十分凄いって‥それに始めにバカにしたのは僕だし、お互い様ってことで‥。」
〉‥‥ああ、分かったよ‥‥ルシ坊‥〈
「ルシール何一人でぶつぶつ言ってるっちゃか?ラッシュも凄かったね。」
アルテがラッシュの鬣を優しく撫で撫でしている。
「いやぁ、僕も、ついにラッシュと男と男の友情を‥‥」
ラッシュが急に暴れ僕は、ラッシュに振り落とされた。アルテはきょとんとしている。そこにシャルさんー。
「何言ってるの?ラッシュは雌よ。ほら、可愛いでしょ。」
シャルさんも"よく頑張ったわね"と嬉しそうにラッシュの顔を撫で撫でしていた。
「えっ?」
僕は思わずラッシュの顔を見たがプイッと顔を逸らされた。
「さて、ルシールのお陰でみんな谷を越えれたわね。もう人踏ん張りだけど頑張りましょうね。」
その後、アイテムバックから馬車小屋を取りだし僕達はエルフ村を目指した。
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【名前:ルシール:LV17】 ギルドランクE
戦闘能力:330
種族:人間?
年齢:14歳
性別: 男
職業:冒険者
スキル:
〈スマイル〉〈料理〉〈洗濯〉〈文字認識〉
〈アイテムバック〉〈貫通〉〈馬術〉
〈カウンター〉〈早寝〉〈早起〉
〈早食〉 〈早技〉〈早足〉〈早熟〉
〈治療:3〉〈回避UP:4〉 〈剣術:3〉
〈見切り:4〉〈捌き:3〉〈毒耐性:2〉
〈覗き見:2〉〈危険察知:2〉〈空間把握:4〉
〈精神耐性:2〉
固有スキル:
〈浄化〉〈魔眼:5〉〈飛翔〉
魔 法:
〈生活魔法〉〈初級魔法:1〉
*レジェンドスキル:
《スキルショップ》
《スキル制限解除》
《加護・スキル神》new
所持金 :
178,913カラ
借金残高:
シャルロッテ 63,949,850カラ
フレイ 1,320,000カラ
スキルショップ借入残: 0カラ
担保提供:なし
レア装備:竜のブレスレット
:風のシルエア
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