24
危惧したゴブゴブの森の帰路は拍子抜けするくらいすんなりと行き、あれだけいたゴブリンだけど、僕たちを襲ってくる奴はいなかった。
けど、ルシール任せて、となぜか僕の隣で張り切っていたフレイの口数は、入り口に近づくほど少なくなった。
「……」
「ふ、フレイが気を張ってくれていたから、魔物が寄ってこなかったんだ。ありがとうな」
「……うん」
ただ、王都までの道のりが魔眼スキルに慣れずかなりの時間がかかってしまった。
というのも、街道はゴブゴブの森ほど魔力に満ち溢れているわけでもなく、魔力が全く含まれてない小石なんかも普通に落ちていた。
まあ、これは僕の魔眼スキルレベルが低く、小さな魔力を捉えきれていないのかもしれないけど……
僕は何度か躓き、その度にフレイまで巻き添えにして一緒に転げてしまったけど、それがなんだか懐かしく悪くない気分だった。
――あの気持ちはなんだったんだろう……
結局、それがなんなのか今でもよく分からない。
けど、膝を擦りむいて痛いと言うフレイには悪いと思って慌ててポーションを渡してやった。
「フレイ、魔眼スキル使ってて分かったけど。これやっぱり問題だらけだな」
「ん? 何が」
「今さらだけど、自然の物なら大なり小なりほとんど魔力を保有しているから認識できるんだけど……町にある人工物、建物や看板なんかまったく認識できないや……あはは」
「バカ(無茶するから)」
「それを言われると……」
「はあ、左手握ってる。ぶつかりそうになったら引っ張るから」
「そう。あ、ありがとうフレイ」
「いい。早くギルド行って魔石換金する」
「あ、ああ。そうしよう」
フレイの補助もあり街中では別に問題なく歩けていると思うけど、僕はすれ違う人々の魔力の揺らめきが微妙に違うことに気がついた。
――あの人、魔力の揺らめきが濃いな……逆に、あの人は薄い……
隣を歩くフレイも微妙に濃く見える。これはたぶん、魔力が多い人がそう見えている思う。
――魔眼レベルが高くなったらもっとハッキリ見えるかも知れないな……あれ、フレイなんか近くない? 僕の腕を抱きしめている?
左腕の感覚がないからよく分からないけど、フレイの魔力の揺らめきが、先ほどよりも僕の傍で揺らめいているからそう思ってしまったけど――
――なーんだ。人通りが多いからか……ぶつからないように気を使ってくれたんだ……あはは……そうだよね。
変な期待をしてしまった僕は、僕自身を恥じたのだけど、今はどうすることもできないので、せめてフレイには悟られないよう平静を装って歩いた。すると、しばらくして――
「ギルド着いた」
そう言った隣のフレイが入るよ、とゆくっり手を引いてくれる。
「やっと……着いたん……」
――あれ、魔力の揺らめきが少ない。冒険者が少ないのか。あ、でも今はそのほうが都合がいいな。
僕も何でもないように足を前に出したのだが――
「うわっ」
バンッ!
「いだっ!」
僕は段差につまずき扉に顔をぶつけた。それはもう盛大に。
「痛ったあ……」
僕は顔面をささりつつ治療スキルを使った。奥にいる魔力に気をとられてすっかり扉の存在を忘れていたのだ。
すると、となりから声が聞こえてくる。
「そこ段差あった」
少し申し訳なさそうなフレイの声だ。
「もう、つまずいたから」
「扉まだ開けてない」
「うん。ぶつかったよ」
「せっかち」
フレイのそんな声の後に扉の開く音が聞こえたかと思えば、一呼吸してからフレイの右手が僕の背中に添えられた。
「うえ?」
「換金のガルネさん……一番奥にいる。でも、途中にテーブルと柱があるから私が連れてく」
――みんな魔力のシルエットだもんね。誰がガルネさんか分からないやって、いいのか? フレイって、たしかあまり人とベタベタするのは嫌いって言ってたと思うけど。
「そ、そうしてくれると助かるけど、いいのか?」
「いい」
僕はフレイから左手を引かれつつ背中を軽く押される状態で、何となく照れ臭く感じながらもガルネさんのカウンター前まで連れて行ってもらった。
「おお、ルシール。フレイちゃんと手ぇ繋いでやるじゃねぇか。がははは……」
「が、ガルネさん……ち、違うんだ。今日はたまたまゴブリンに厄介な攻撃を受けたんだよ。今ちょっと視力が落ちててフレイに助けてもらっているんだ。なあ、フレイ?」
大きな声で盛大に笑ってくるガルネさんに慌てて言い訳をしたんだけど――
「……」
同意を求めたフレイからの返事がない。
「フレイ?」
「……ふんっ」
「あれっ?」
何だか、そっぽ向かれた感があるんだけど、フレイの顔が見えてない僕では確認のしようがない。
「がははは。仲がいいってのはいいことじゃねぇか……んで、今日は何を換金するんだ?」
「ははは……そうですね。今日は魔石の換金とゴブリン討伐依頼の……いけね。報告もあったんだ……」
「おお、魔石があるのか。それは助かる。ついでだから討伐依頼もここで処理してやるよ」
そう言ってまた笑うガルネさんにお礼を伝え――
「ゴブリン討伐が六十六体で……魔石がこれです」
僕はあらかじめ収納から取り出し腰に括り付けていた回収袋をガルネさんに手渡した。
「よし、まずはゴブリンの討伐金が18800カラだな。んで、ゴブリンのクズ魔石が……三十個あるのか、まあこれは全部で3万カラだな。
それで、ん? こ、これは上質な魔石! こいつあすげえぇ、やるじゃねぇかルシール。
こいつぁ200万……いや、250万カラだ。全部で254万と8800カラだ」
「え? ええ! そんなに」
僕の予想よりかなり高い買い取り金額に驚いていると、ガルネさんがそれについて説明してくれた。
「ああ、今は冒険者が足りてねぇしな。少しは色付けないとな。正直、魔石の数も足りてねぇんだよ……はぁ……」
すこしトーンを落としたガルネさんの声が聞こえてくる。その口ぶりからも、たぶんガルネさんの表情も暗いものになっているのかもしれない。
「もしかして、例のあれですか?」
僕が言うあれとは、王国が募集している王国騎士のことだ。
「ああ、このままじゃあ、魔物の被害や魔石不足で大変なことになる。
悔しいが緊急時対応マニュアルに沿って、近いうちにここ王都ギルドは他所のギルドに応援要請する予定なんだ」
王都ギルドはマクール王国内で一番大きなギルドだ。
まさか、このような事態になるとは思っていなかったガルネさんのシルエットが微かに震えているところを見ると、そうとう悔しいのだろうと思う。
「そんなことに……僕たちもできることはしますよ」
「ああ、この調子で活動してくれると助かる」
僕はガルネさんからお金を受け取ると、食事スペースのテーブル。いつも利用する隅にあるテーブル席にフレイと並んで座った。
いつもなら対面で座るのだけど、目の見えない僕の補助をすると言って聞かないフレイが並んで座った。
僕たちの他には、三組の冒険者たちがテーブル席を利用している。
もう少し時間が遅くなれば、もう席は埋まると思うけど、ひと月前から比べるとかなり利用する冒険者は少なくなった。
「この席にくると落ち着くな」
「ん」
僕は受け取ったお金を他の冒険者から見えないようにしてテーブル置いた。
「フレイ。これを半分ずつに分けてくれないか」
「どうして?」
「フレイと僕の分だよ?」
「バカルシール。早く担保? 借りたやつ返して」
そう言うと、フレイが腹を立てていたらしく、僕の背中をバシッと叩いてきた。
「痛っ、ちょフレイ」
「ルシールがバカなこと言うから」
「……えっ。でも」
「いいから早く。ルシールの調子戻らないと依頼できない。そっちのほうが効率悪い」
フレイはそう言ってくるが、僕のことを心配してのことだろうことはわかる。
――でもな、これ、かなりの大金なんだよな。
「……それは、そうだけど」
「いらないから」
フレイの表情は分からないけど、じーっと僕を見ているように感じるし――
――これは睨らまれているのかな……
「……分かったよ。フレイの取り分は……悪いけど借りたことにしてもいい?」
「いい。だから早く」
「う、うん」
早く担保を返せとフレイに急かされ、僕はさっそくスキルショップを展開して、すぐに左手と、左腕を返済した。
【左手60万、左腕60万の完済を確認しました。担保抹消いたします】
すぐにチンッという金属音と共に抹消しました、と言う音声が頭に響き、それと同時に左手左腕の感覚がじわじわと戻ってきた。
――戻った。戻ったんだ。
「ルシール?」
「嬉しくてつい、ほら。僕の左手と左腕が元に戻った」
僕は左手を開いて閉じて、左腕をぐるぐると回して見せた。
「ほら……」
すると、フレイが僕の目の辺りをそっとハンカチで拭いた。
――え? あれ……僕、泣いていたんだ。
僕は不安だったのだ。心の中で、本当にお金を返せば元に戻るのか、戻らなかったら一生このままなのかと、考えまいとしてもずっと頭の片隅に残り不安でたまらなかったのだ。
「フレイ……ごめん」
その後もなかなか僕の涙は止まらなかったが、その度にフレイは――
「ルシール……よかった」
それだけ言うと何度もハンカチをあててくれた。
――――
――
「ごめんフレイ」
「いい」
フレイと何度この言葉を繰り返しただろうか、やっと涙が止まり、ようやく落ち着いてきた僕は――
「フレイありがとう。もう大丈夫だ。今度は空間把握のスキルを買うよ」
「ん」
そう言ってお礼を伝えた。フレイはいつもの口調で返してくれたが、この時ほど目が見えなくてよかったと思う自分がいた。
そう、僕は女の子に涙を流す姿を見られて恥ずかしいのだ。目が見えていたら、フレイの顔なんてまともに見れなかったと思う。
しかし、なかなか頭から離れない恥ずかしさをどうにか払拭したくて、僕はすぐにスキルショップを展開した。
【早いお戻りありがとうこざいます】
――え、あ、はい。空間把握はあるかな……
【こちらですか?】
――あ、それです。その空間把握。それを購入っと。
すると手に握っていた袋から購入金額の80万カラ無くなり――
【空間把握スキルを取得した。空間把握の説明は省きます】
いつもの音声が流れてくる。
――いやいや。ちゃんと説明してくれ。
【そのままの意味です】
――もっと詳しくお願いします。
【自分を中心とした空間を把握します。レベルが上がる毎に10メートル範囲が広がります。セットスキルとして空間干渉がおすすめです】
――へぇ、なるほど。それで空間干渉って?
【把握した空間にあるものに干渉できます】
――……へ? それだけ、ちょっと、今日の説明雑じゃないですか? まあ、でも凄いスキルなんだろうね。
【購入金額は100万カラです。ご利用は計画的に……】
そんな淡々とした音声の後にプツリとスキルショップが切れた。
――本当、なんか今日は雑な感じだったな。
だけど、そんな僕の不満もすぐに吹き飛んだ。
――な、なんだこれは!
自分を中心に頭の中に小さな世界が広がって見えるようになっていた。
――凄い。これが空間把握スキル……でも、これは……
ただ、空間把握による頭の中の情報と魔眼から取り入れる情報が混合し混乱しそうになった。
――これは早々に慣れる必要があるな。
「ルシールどう? 何とかなった?」
フレイが心配そうに覗き込んでいるのも分かるようになった。
「うん。空間把握スキルは正解だった。買ったら、レベル1でも僕の周囲10メートル内は、どこに何があるのか分かるし、みんなの表情も分かるようになったよ」
「本当!」
今度はフレイの瞳にうっすらと涙が浮かんでいるのが分かった。
「うん。まだ少し慣れる必要があるけどね」
「……」
「フレイ?」
「……ルシール。お願いがある」
「お願い?」
「うん。私も〈治療〉スキル欲しい。今回みたいなことはもうイヤ(ルシールの足を引っ張りたくない)」
フレイは俯き、隣にいる僕でもやっと聞き取れる声だった。
今回のことはフレイの中でもかなりショックだったらしい。
「……でも、治療スキルはレベル3以上じゃないと状態異常は回復しないぞ?」
「うん。それでも……いい?」
「分かった」
僕はスキルショップを再び発動し、フレイの肩に手を当てた。
【早いお戻りですね】
なぜか、トゲのあるスキルショップに――
――はい。よろしくお願いします。
挨拶すると、さっそく治療スキルを表示してもらう。
「あれっ? 僕が治療スキル買った時より高いよ? 二倍になってる、間違ってない?」
思わず、声が出てしまって、慌てて口を塞ぐが――
【間違いありません。これは適正価格です】
スキルショップは適正価格としか答えてくれない。
「……ルシール。多分スキル取得にも向き不向きがあるのよ」
スキルショップは教えてくれなかったが、フレイの説明に納得した。
「……あっ」
――そうか、フレイって、前衛向きのスキルは苦手だもんな。
「私、本当は治療スキル取得しづらいんだと思う」
「そうか……じゃあ、どうするフレイ。高いけど……買う?」
「うん」
「そっか、なら分かった」
僕の手に持つ袋から20万カラと、多分フレイのほうからは80万カラ消費されていると思う。すると、頭に治療スキルを購入したと頭に響いてきた。
【同伴者フレイは〈治療:2〉スキルを取得した。説明は省きます】
「え! あ、うん。まあいいや。フレイどうかな?」
「うん。ちゃんと取得できてる。ルシールありがとう」
【ありがとうございます。ご利用は計画的に……】
またしても、淡々とした音声のあとに、僕がスキルショップを閉じる前に、プツリと切れた。今日のスキルショップはご機嫌ななめのようだ。
――へんなスキル。
その後、夕食には少し早かったけど、僕たちはそのまま食事とって宿に向かうことにした。
宿は二人で活動をはじめてすぐにフレイと同じ宿に移っている。まあ、僕がたまに寝坊してたのが悪いんだけど……もちろん部屋は別々だ。
けど、さっきからどうもフレイの様子がおかしい。
「ルシール」
「ん?」
「今日から同じ宿に泊まる」
「ん? もう泊まってるよね?」
僕は思わず首を傾げたが、フレイが違うと首を振る。
「同じ部屋にする。その方が部屋代安くなる。担保返さないといけないから」
「ふ、フレイ何もそのこまで、しなくても……」
「大丈夫。ルシール、目が見えないから気にしない」
「いや、空間把握があるから……」
――まあ、隣の部屋にいても一緒なんだけどね……
すると、フレイの目にじわじわと涙が浮かぶのが分かった。
――そうか……フレイは責任感があるからな。
フレイの度々発する言葉からも、口では言わないけど僕に負い目を感じているのが分かる。だから少しでも担保の返済に回したいと思ったんだろう。
――僕が勝手にしたことなのにな……
「そうだな。協力してくれてありがとう。早く担保返すよ」
「うん。じゃ宿にいく」
二人での食事も終わり、席を立とうとしたその時、ちょうど他の冒険者たちの声が耳に入った。
「ほら、見てみろあいつら、野外訓練から帰って来たみたいだぜ。本当に騎士の格好してやがる」
「本当だな。あ~俺も行こうかな」
「俺は嫌だぜ。気ままな方がいい。それに今は報酬も割高になってるしな」
「ああ、それもそうだな」
「でもよ。かぁぁ、あのヘタレもだ。生意気に騎士の格好してやがる。俺よりランク下だったのに、なーんか腹が立つぜ!」
――へぇ、元冒険者たちが、騎士格好をね……
僕たちも、つられて窓から外を覗くと元冒険者とは思えない立派な騎士たちが綺麗に並んで歩いていた。
――あいつら……
冒険者で、見たことある顔ぶれもチラホラ確認できた。
もちろんその中にアレスやライン、マリアの姿も見えた。
「私座ってる」
フレイは見ていられなかったのか、途中から顔を背けテーブル席に腰かけていた。
――同じ村の出身だったよな。フレイも気にしているけど、僕にはどうしようできないよな……
そんな時だ――
――な!?
「何だあれは?」
僕の魔眼に、とても人とは思えない異形なシルエットを捉えた。
普通の人の三、四倍も大きく不気味なシルエットだ。
――そうだ。
僕はすぐに空間把握のほうで確認したが、そんな大きな人物ならすぐに分かるはずなのに、普通の騎士たちの姿しか捉えることができなかった。
――どういうことだ?
魔眼を使いはじめて短いが、レベル2になってからは、魔力の強さで輝きこそ違うが、そのシルエットは、ゴブリンの姿はゴブリンに、木々や草花の姿は木々や草花、そして人の姿は当然人だった。
――じゃあ、あれは……なんなんだ?
どうにか空間把握でその人物を特定しようと、さらに意識を向けようとしたが……
――うっ!
パンッと風船のように弾かれ。とてつもない悪寒を感じた僕は慌てて空間把握を解除した。
解除しないといけない気がした。
「ルシール大丈夫? 汗でびっしょり」
フレイに言われるまで気がつかなかったが、僕の手や背中には冷たい汗でびっしょりと濡れていた。
【今回の借金。フレイへ100万カラ増えた】
内訳:報酬の200万カラの内、100万カラをフレイから借りた。
残り報酬54万8800カラを二人で27万4400カラずつ分けた。
その内、僕の20万カラは、フレイのスキル購入の時に保証金として支払う。
〈僕の所持金74,400カラ増〉
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【名前:フレイ:Lv11】ギルドランクE
戦闘能力:80
種族:人間
年齢:13歳
性別: 女
職業:冒険者
スキル:〈棒術:1〉〈文字認識〉
〈魔力操作:2〉〈魔力回復:1〉
〈魔力量UP:1〉〈毒耐性:1〉
〈危険察知:1〉〈治療:2〉new
魔 法:
〈生活魔法〉
〈水魔法:2〉
〈風魔法:2〉
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【名前:ルシール:LV11】
ギルドランクF
戦闘能力:171身体能力低下中(121)
種族:人間??
年齢:14歳
性別: 男
職業:冒険者
スキル:〈スマイル〉〈料理〉〈洗濯〉
〈文字認識〉〈アイテムバック〉〈貫通〉
〈馬術〉〈カウンター〉〈早寝〉
〈早起〉 〈早食〉 〈早技〉〈早足〉
〈早熟〉〈治療:2〉〈回避UP:3〉
〈剣術:3〉〈見切り:2〉〈捌き:2〉
〈毒耐性:2〉〈覗き見:2〉
〈危険察知:1〉〈空間把握:1〉new
固有スキル:〈浄化〉〈魔眼:1〉
魔 法:
〈生活魔法〉
〈初級魔法:1〉
*レジェンドスキル:《スキルショップ》
《スキル制限解除》
所持金 :78,913カラ増
借金残高:シャルロッテ3,949,850カラ
フレイ 1,300,000カラ
スキルショップ借入:60,000,000カラ
担保提供:視角左右、聴覚左、味覚
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